この記事の結論

  • SBI債はSBIグループが発行する個人向け社債として人気が出やすい商品です。
  • ただし、社債は預金でも個人向け国債でもなく、発行体の信用リスクを取る商品です。
  • 過去の募集条件や完売実績だけで判断せず、最新の発行条件、格付け、満期、途中売却の可否を確認しましょう。
  • 利率が高い理由は、何らかのリスクを引き受けているからです。

SBI債は、SBIホールディングスなどSBIグループが発行する個人向け社債として知られています。募集されると短期間で完売することもあり、定期預金や個人向け国債より高い利率を期待して注目する人も少なくありません。

ただし、SBI債は「SBI証券で買える安全な預金」ではありません。あくまで企業が発行する社債であり、発行体の信用リスク、価格変動リスク、流動性リスクがあります。

SBI債は社債であり、預金ではない

社債とは、企業が資金調達のために発行する債券です。日本証券業協会も、個人向け社債について、発行企業が倒産した場合などには元本や利息の支払いが行われない場合があると説明しています。

つまり、SBI債を買うということは、SBIグループにお金を貸すことに近い投資です。満期まで保有して発行体に問題がなければ利息と元本を受け取れますが、発行体の信用状況が悪化すれば損失が発生する可能性があります。

確認すべきポイント

確認項目 見る理由
発行体 SBIホールディングス本体なのか、別会社なのかを確認するため
満期 満期まで使わない資金で投資できるか判断するため
利率 同期間の国債、定期預金、他社債との上乗せ幅を見るため
格付け 信用力の目安を見るため。ただし格付けだけで判断しない
途中売却 売却できるか、売却時に元本割れする可能性があるか確認するため
商品形態 普通社債か、ST社債など別の仕組みかを確認するため

2026年はST社債のような形も出ている

SBIグループでは、従来型の個人向け社債だけでなく、セキュリティ・トークン形式の社債が案内されることもあります。SBIホールディングスは2026年に、SBIホールディングス初のST社債「SBI START債」の取扱いについて公表しています。

ST社債は、通常の社債と同じく信用リスクを取る商品である一方、売買方法や管理方法が通常の社債と異なる場合があります。名称が似ていても、商品性は必ず確認しましょう。

SBI債と個人向け国債・定期預金の違い

SBI債の利率が魅力的に見える場合でも、比較対象を間違えないことが重要です。

  • 定期預金は、預金保険制度の範囲内で保護される預金です。
  • 個人向け国債は、日本国が発行する国債です。
  • SBI債は、企業が発行する社債です。

安全資産の置き場として比較するなら、まず定期預金金利ランキング個人向け国債ランキングを確認し、そのうえで社債の上乗せ利回りがリスクに見合うかを判断しましょう。

まとめ

SBI債は、利率面で魅力を感じやすい個人向け社債です。しかし、預金や個人向け国債とは違い、発行体の信用リスクを取る商品です。

購入する場合は、最新の発行条件、格付け、満期、途中売却の条件、商品形態を確認し、資産の一部にとどめるのが基本です。社債投資全体のリスクは、社債投資のリスクも参考にしてください。

参考:日本証券業協会:個人向け社債の特徴やリスク、価格情報の入手方法SBIホールディングス:SBI START債の取扱いに関するお知らせ

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。