IPO投資で当選確率を上げたいなら、「どの証券会社が当たりやすいか」を1社だけで考えるより、証券会社ごとの役割を分けて使う方が現実的です。

IPOは主幹事証券に配分が集まりやすく、ネット抽選のルール、資金拘束のタイミング、NISA対応、購入申込の手間も証券会社によって違います。この記事では、2026年時点でIPO投資に使いやすい証券会社と、口座を増やす順番、資金管理の注意点を整理します。

結論:IPO用の口座は、SBI証券、SMBC日興証券、マネックス証券、松井証券、楽天証券を軸に考えると組み立てやすいです。SBI証券は取扱数とIPOチャレンジポイント、SMBC日興証券は大手総合証券としての主幹事案件、マネックス証券と松井証券は抽選のわかりやすさ、楽天証券は楽天銀行との資金移動のしやすさが強みです。

IPO向け証券会社を選ぶ基準

IPO投資では、売買手数料の安さだけではなく、次の5点を確認します。

  • 主幹事・幹事としての取扱実績があるか
  • ネット抽選枠があるか
  • 完全平等抽選、申込株数比例、ポイント制など抽選方式が自分に合うか
  • ブックビルディング時点で資金が必要か、抽選後でよいか
  • 当選後の購入申込、辞退時の扱い、NISA利用などのルールがわかりやすいか

特に重要なのは、主幹事と資金拘束です。主幹事証券は配分株数が多くなりやすく、当選機会も増えやすいです。一方で、複数の証券会社に資金を分散しすぎると、同じ日に複数IPOの抽選があるときに資金が足りなくなることがあります。

IPOの基本的な流れは、IPO投資の基本とリスク、資金拘束やブックビルディングの考え方はブックビルディングの解説もあわせて確認してください。

IPO投資におすすめの証券会社ランキング

順位 証券会社 向いている人 強み 注意点
1位 SBI証券 長くIPOに参加し続けたい人 IPOチャレンジポイント、取扱案件の多さ、主幹事案件の機会 申込株数や買付余力の影響を受けやすい
2位 SMBC日興証券 大手主幹事案件を逃したくない人 総合証券としてIPO案件に強く、オンライントレードにも抽選枠がある 資金拘束やステージ別抽選の条件を確認する必要がある
3位 マネックス証券 資金量より抽選の公平性を重視したい人 申込者数が配分単位数を上回る場合、需要申告株数にかかわらずお客様単位で抽選 抽選参加には原則として申告相当額の入金が必要
4位 松井証券 少ない資金で抽選機会を増やしたい人 抽選時の事前入金が不要。配分予定数量の70%以上が完全平等抽選 当選後に購入手続きをしないと一定期間抽選対象外になる場合がある
5位 楽天証券 楽天銀行と連携して資金管理したい人 楽天銀行マネーブリッジの自動入出金と相性がよい 抽選日18時までに必要資金を用意する必要がある

1位:SBI証券

SBI証券は、IPO投資を長く続けるならまず候補に入れたい証券会社です。取扱案件が多く、ネット証券として主幹事になることもあります。

特徴はIPOチャレンジポイントです。SBI証券では、IPOの抽選・配分に外れた回数に応じてポイントが加算され、次回以降のIPO申込時に使うことで当選しやすくなります。配分方針では、個人向け配分予定数量の60%を抽選、30%をIPOチャレンジポイントに基づく配分としています。

一方で、SBI証券の抽選は申込株数や買付余力の影響を受けます。資金が少ない人でも参加する価値はありますが、短期的にすぐ当選を期待するというより、ポイントを貯めながら継続参加する証券会社と考えるのが現実的です。

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2位:SMBC日興証券

SMBC日興証券は、総合証券としてIPOの主幹事・幹事案件に強い証券会社です。大型IPOや知名度の高いIPOでは、大手総合証券が中心になることが多いため、IPO投資をするなら候補に入れておきたい口座です。

オンライントレードでもIPOの申込ができ、同率抽選に加えて、ダイレクトコース限定のステージ別抽選が用意されています。資産残高や取引状況によって当選確率が変わる部分もあるため、完全平等抽選だけを期待する口座ではなく、大手総合証券のIPO案件を取りに行く口座として考えると使いやすいです。

3位:マネックス証券

マネックス証券は、IPO抽選のわかりやすさが強みです。申込者数が配分単位数より多い場合、需要申告株数にかかわらず、お客様単位に一抽選権が付与されます。資金量が多い人だけが有利になりにくい仕組みなので、少額資金でIPOに参加したい人にも向いています。

注意点は、ブックビルディング時点で資金を用意する必要がある点です。複数IPOが同時期に重なると、どの銘柄に資金を振り向けるかを決める必要があります。

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4位:松井証券

松井証券は、抽選時の事前入金が不要な点が大きなメリットです。当選後、購入申込期間の期限までに資金を用意すればよいため、複数口座でIPO抽選の機会を増やしたい人に向いています。

松井証券は配分予定数量の70%以上を完全平等抽選としています。資金量の多さよりも、口座を持って抽選に参加できる状態にしておくことが重要です。ただし、当選後に購入手続きを行わなかった場合、その後一定期間、IPO・POの抽選対象から除外される可能性がある点には注意しましょう。

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5位:楽天証券

楽天証券は、楽天銀行との資金移動がしやすい点が強みです。楽天証券のIPO/POは楽天銀行マネーブリッジの自動入出金の対象で、スイープ設定済みなら楽天銀行の残高を活用しやすくなります。

楽天証券では、抽選日18時までに必要資金を用意する必要があります。当選または補欠当選になると抽選直後から資金拘束されます。楽天経済圏を使っていて資金移動をシンプルにしたい人には使いやすい口座です。

楽天証券の特徴はこちら

IPO用口座を作る順番

これからIPO投資を始めるなら、口座数を一気に増やすより、次の順番で整えると管理しやすいです。

  1. SBI証券:取扱数とIPOチャレンジポイント用
  2. マネックス証券:公平抽選枠を狙う口座
  3. 松井証券:事前入金不要で抽選機会を増やす口座
  4. SMBC日興証券:大手総合証券の主幹事案件を狙う口座
  5. 楽天証券:楽天銀行と連携して資金管理する口座

すでにいずれかの口座を持っている場合は、持っていないタイプの口座を追加すると効率的です。たとえばSBI証券だけを持っているなら、マネックス証券や松井証券のような抽選ルールが違う口座を足すと、同じ資金量でも抽選機会を増やしやすくなります。

複数口座から申し込む考え方は、IPOに複数の証券会社から申し込むときの注意点も参考になります。

資金拘束で見る証券会社の使い分け

IPO投資では、抽選前に資金が必要な証券会社と、当選後に資金を用意すればよい証券会社があります。

タイプ 主な証券会社 使い方
抽選前に資金確認が必要 SBI証券、楽天証券、マネックス証券、SMBC日興証券など 本命IPOを決め、資金を集中させる
抽選時の事前入金が不要 松井証券など 資金を拘束せずに抽選機会を増やす

少額資金でIPOを狙う場合、すべての証券会社に資金を置く必要はありません。まずは事前入金不要の口座で抽選機会を増やし、資金が必要な口座は主幹事や有望案件に絞ると管理しやすくなります。

IPOで注意したいリスク

IPOは人気がありますが、当選すれば必ず利益が出る投資ではありません。大型案件、売出比率が高い案件、仮条件が弱い案件、赤字が大きい案件、相場環境が悪い時期のIPOは公募割れに注意が必要です。

2023年10月以降は、IPOの公開価格の設定プロセスも見直されました。公開価格が仮条件の範囲外で決まったり、公開価格決定と同時に売出株式数が変更されたりする可能性があります。応募前には、目論見書、仮条件、公開価格、売出株数、ロックアップ、主幹事証券を確認しましょう。

まとめ

IPO投資におすすめの証券会社は、1社に絞るより役割で使い分けるのが基本です。SBI証券は取扱数とIPOチャレンジポイント、SMBC日興証券は大手総合証券の主幹事案件、マネックス証券は公平抽選、松井証券は事前入金不要、楽天証券は楽天銀行との資金移動のしやすさが強みです。

IPOの当選確率を上げる近道は、主幹事証券を確認し、複数口座から申し込み、資金拘束のタイミングを管理することです。まずは使いやすいネット証券を中心に口座を整え、案件ごとに応募する証券会社を選びましょう。

参考リンク

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。