ファンドラップの注意点

ファンドラップは、金融機関に資産運用を一任し、投資方針に沿って投資信託などで運用してもらうサービスです。自分で商品を選ばなくてよい一方、投資一任報酬や組入れ投信の費用がかかるため、低コストのインデックス投信を自分で積み立てる方法と比較する必要があります。

この記事の結論

  • ファンドラップは運用を任せる便利さを買うサービス。
  • 費用は投資一任報酬だけでなく、組入れ投信の信託報酬も見る。
  • 新NISAで低コスト投信を自分で買える人には割高になりやすい。
  • 相続・退職金・対面相談を重視する人には候補になる場合がある。
  • 契約前に重要情報シート、費用、解約条件、利益相反を確認する。

ファンドラップと自分で投信を買う方法

項目 ファンドラップ 低コスト投信を自分で買う
商品選び 金融機関が提案・運用 自分で選ぶ
リバランス サービス内で実施される場合が多い 自分で行う
費用 一任報酬と組入れ商品の費用 主に信託報酬
NISA サービスにより対象外や制限あり 対象投信なら使いやすい
向いている人 任せる価値を感じる人 自分で続けられる人

契約前に聞くこと

質問 理由
年間の総コストは何円か 年率だけでは負担感が分かりにくい
組入れ投信の費用はいくらか 一任報酬以外にも費用がかかる
NISAと比べて何が有利か 非課税枠を使わない不利を確認する
解約するときの制限はあるか 資金が必要なときに動かせるかを見る
低コストの代替案はあるか 顧客本位の提案かを確認する

ファンドラップの費用は二重に見えることがある

ファンドラップでは、投資一任契約にもとづくサービス手数料に加え、実際に組み入れる投資信託の信託報酬などがかかります。表示される年率だけでなく、預ける金額に対して年間何円の費用になるかを確認しましょう。

1000万円を預ける場合、年1%の費用は年間10万円です。長期では、低コスト投信との差が大きくなります。

NISAとの相性を確認する

新NISAでは、つみたて投資枠や成長投資枠で低コストの投資信託を非課税で保有できます。ファンドラップがNISA対象外、またはNISAで使いにくい場合、非課税メリットを捨てることになります。

ファンドラップを使う前に、新NISAで同じような資産配分を低コスト投信で作れないか比較しましょう。

向いている人

ファンドラップが候補になるのは、商品選びやリバランスを自分で続けるのが難しい人、対面で資産全体を相談したい人、相続や退職金などまとまった資金の使い方を整理したい人です。

ただし、相談の価値と費用が見合うかは別問題です。担当者の説明、定期フォロー、資産配分の納得感まで含めて判断します。

向いていない人

全世界株式やバランス型投信を自分で選び、毎月積み立てられる人は、ファンドラップを使わなくても資産形成を進められます。年1回程度のリバランスができるなら、追加コストを払う必要性は下がります。

ポイント還元やキャンペーン目的でラップ口座を選ぶ場合も、長期の残高手数料が上回らないか必ず確認しましょう。

顧客本位の視点で見る

ファンドラップは販売側の収益性が高いサービスになりやすいため、顧客本位の説明が重要です。費用、利益相反、代替商品、向いていない人まで説明できるかを見ます。

重要情報シートや契約締結前交付書面を読み、分からない点を説明してもらってから契約しましょう。

確認チェックリスト

  • 年間総コストを円で見る。
  • 組入れ投信の信託報酬を確認する。
  • 新NISAの低コスト投信と比較する。
  • 解約条件と出金タイミングを見る。
  • 担当者が代替案まで説明できるか確認する。

関連記事

参考リンク

ABOUT ME
高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。