2月を決算時期とする会社は実はそれなりに多く、2月末を配当、株主優待の権利確定日とする会社も比較的多いです(2016年だと4番目に多い月)。だからこそ、どの会社の株主優待を狙うべきか迷ってしまいますよね。2月に人気の株主優待と、株主優待のタダ取りを考えている方向けの過去の人気優待の逆日歩情報をまとめていきます。
もくじ
株主優待を狙った投資についての基本
株主優待を受け取る権利をえるにはどのタイミングで株を買えばいいのか?という点については「配当金・株主優待はいつ受け取ることができるのか?」をご覧ください。
また、現物株式と信用取引を組み合わせて株主優待だけを受け取る方法については「1日だけ株主になって株主優待だけをタダでゲットする方法」の記事も参考にしてみてください。なお、株主優待のタダ取り(クロス取引)については注意点があります。投資初心者の方は特にお気を付けください。
時には優待金額を超えるような高額の逆日歩がかかってしまうケースもあります。なお、逆日歩情報についてはタダ取りを考えている人以外には関係ない情報です。
2月末日権利確定日の優待銘柄
2月末が権利確定日の銘柄です。2016年はうるう年なので末日が2月29日(月)となります。権利付き最終日(その日までに買っておけという日)は2月24日(水)となります。権利落ち日は翌日の2月25日(木)です。
ビックカメラ(3048)
大手家電量販店のビックカメラは2月末、8月末に株主優待を提供しています。優待利回りが高いことに加えて長期株主に対する優遇もあります。ビックカメラは家電はもちろん、日用品なども販売しているお店があるので金券の使い勝手もよくおすすめです。
なお、下記に記載している通り、優待率を最も高めたいなら最低水準(100株)がもっとも効率的ということになります。一人で500株持つより、家族5人で100株ずつ持っておく方がはるかに効率的に受け取れますので「家族口座の活用」もご検討いただきたい銘柄です。
100株:2枚(2000円分)
500株:3枚(3000円分)
1000株:5枚(5000円分)
10000株:25枚(25000円分)
過去の逆日歩発生情報(1株1日あたり)
2013年2月:55円
2014年2月:15円
2015年2月:0.45円
イオン(8267)
大手ショッピングモール等を経営するイオンの株主優待。基本は「オーナーズカード」と呼ばれるお買い物優待券となります。保有株数に応じた「割引」を受けることができるようになっています。100株で3%~。さらに1000株以上を3年以上保有している株主に対しては金券(1000株で2000円相当)を追加で受け取ることができます。
イオンをほとんど使わないという方にとってはメリットが少ないですが、イオンを日常的に利用しているという方にはかなりお得な優待となりそうです。ちなみに「イオンカード」の優待などとの併用も可能です。
100株以上:3%割引
500株以上:4%割引
1000株以上:5%割引
3000株以上:7%割引
過去の逆日歩発生情報(1株1日あたり)
2013年2月:0.1円
2014年2月:2.1円
2015年2月:2.25円
吉野家ホールディングス(9861)
みんな大好き牛丼の吉野家の運営会社です。優待はもちろん食事券です。2月末、8月末が権利月となっています。100株で10枚(3000円相当)という比較的高めな優待利回りが人気です。これが年2回なのでかなり吉野家にいけますね。
100株:10枚(3,000円分)
1,000株:20枚(6,000円分)
2,000株:40枚(12,000円分)
過去の逆日歩発生情報(1株1日あたり)
2013年2月:100円
2014年2月:1.65円
2015年2月:1.5円
プレナス(9945)
ほっともっと(お弁当屋)などを経営するプレナス。「ほっともっと」はもちろん、「やよい軒」「MKレストラン」などでも利用できる食事券が株主優待となっています。
100株:5枚(2500円相当)
1000株:10枚(5000円相当)
過去の逆日歩発生情報(1株1日あたり)
2013年2月:0円
2014年2月:0円
2015年2月:0.15円
S Foods (2292)
エスフーズは焼き肉用の食材の加工製造販売等を行っています。「こてっちゃん」「とんてっちゃん」「もつ鍋シリーズ」などが代表的な商品です。2月末、8月末の年2回優待銘柄です。
500株:3,000円相当の自社グループ製品
2000株:10,000円相当の国産牛肉または国産豚肉
過去の逆日歩発生情報(1株1日あたり)
2013年2月:1円
2014年2月:30円
2015年2月:0.15円
株主優待株への投資におすすめの証券会社
株主優待銘柄(株)に投資をする時には二つのポイントがあります。
1)家族名義の口座が作れる(未成年含む)
2)一般信用取引で空売りができる
家族名義の口座については、このページの中でも説明していますが、多くの優待企業は少ない株数の方が優待が充実しているということです。100株を家族5人でバラバラに持つ方が、500株を一人で保有するよりも株主優待の還元率が高くなります。
これは株主優待の目的の一つが個人株主の数を増やすということだからです。
そうした点を考えると自分だけの証券口座で投資をするよりも家族みんなで株を持つ方がお得になります。我が家では、ビックカメラの株を持っていますが、家族4人で100株ずつ持っています。半年に8000円もの優待券をもらえるのでかなり重宝しています。
家族名義の口座(未成年口座)が作れるというのはかなり重要です。下記のSBI証券は子ども口座も開設可能です。もちろん、話題のジュニアNISAにも当然対応しています。
(2)の一般信用取引での空売りについてはやや上級者向けとなります。「株主優待株のタダ取り」を考えるとやはり「一般信用での空売り」ができる証券会社がおすすめです(このあたりの仕組みについては「1日だけ株主になって株主優待だけをタダでゲットする方法」で詳しく説明しているのでご一読ください)。
中でもSBI証券は一般信用取引の空売りが可能な数少ない証券会社で、株主優待に関する情報と信用取引の可否が一目でわかるようになっているなど投資しやすい仕組みが整っておりおすすめです。