普通預金金利の上昇と銀行アプリを表すイメージ

東京スター銀行が、スターワン口座の円普通預金「スターワン円普通預金」の優遇金利を段階的に引き上げます。

ポイントは、2026年6月は最大年0.8%、2026年7月から最大年1.0%という点です。普通預金としてはかなり高い水準ですが、誰でも無条件に年1.0%になるわけではありません。給与・年金受取、資産運用商品300万円以上、NISA口座と投資信託購入といった条件の組み合わせで適用金利が変わります。

この記事では、東京スター銀行の普通預金金利引き上げについて、条件、実際にもらえる利息の目安、注意点、どんな人に向いているかを整理します。

この記事の結論

  • 東京スター銀行のスターワン円普通預金は、2026年6月に最大年0.8%、2026年7月に最大年1.0%へ段階的に引き上げ予定。
  • 2026年7月に年1.0%を狙うには、給与・年金受取だけでは足りず、条件の組み合わせが必要。
  • 給与・年金受取口座指定だけを満たす場合、2026年7月の優遇金利は年0.8%。
  • 資産運用商品300万円以上、またはNISA口座保有かつ投資信託購入のどちらか一方だけなら、2026年6月・7月とも年0.35%。
  • 普通預金なので流動性は高いが、金利は変動金利で、条件判定は毎月末に行われる。

東京スター銀行の普通預金金利はどう変わる?

今回の発表では、スターワン口座の円普通預金について、優遇金利を次のように段階的に引き上げるとされています。

時期 最大優遇金利 税引後の目安
2026年6月 年0.8% 年0.6374%
2026年7月 年1.0% 年0.7968%

ユーザー目線で重要なのは、「6月からいきなり普通預金が年1.0%」ではない点です。2026年6月は最大年0.8%、2026年7月から最大年1.0%という段階的な引き上げです。

また、東京スター銀行の円預金金利一覧では、スターワン円普通預金は変動金利とされています。今後の金利環境や銀行側の見直しで、条件や金利が変わる可能性はあります。

年1.0%の条件は?給与振込だけでは1.0%にならない

今回の優遇金利は、次の3条件を軸に判定されます。

金利優遇プログラムの主な条件

  1. 給与・年金受取口座指定
  2. 資産運用商品を300万円以上保有
  3. NISA口座を保有し、投資信託を購入

金利優遇プログラムでは、これらの条件の達成状況に応じて優遇金利が決まります。現時点で整理すると、2026年7月以降の見方は次のようになります。

条件 2026年6月 2026年7月 コメント
給与・年金受取口座指定のみ 年0.8% 年0.8% 給与振込や年金受取で狙いやすい条件。7月も1.0%ではなく0.8%。
資産運用商品300万円以上のみ 年0.35% 年0.35% 円仕組み預金・外貨預金・投資信託などが対象。普通預金や円定期預金は対象外。
NISA口座保有かつ投資信託購入のみ 年0.35% 年0.35% 月内に投資信託を購入し、月末にNISA口座を保有している必要がある。
資産運用商品300万円以上 + NISA口座保有かつ投信購入 年0.8% 年1.0% 給与・年金受取口座にできない人でも最大金利を狙える組み合わせ。
給与・年金受取 + 資産運用商品300万円以上、またはNISA条件 年0.8% 年1.0% メインバンク化しつつ投資条件も満たす人向け。

今回の発表では、「給与・年金受取口座指定の条件のみ」を満たした場合、2026年7月の優遇金利は年0.8%と明記されています。つまり、年1.0%を目的にするなら、給与振込だけでなく、追加条件まで見る必要があります。

300万円を預けると利息はいくら?

普通預金に300万円を1年間置いた場合の利息目安をざっくり計算すると、次のようになります。実際の利息は日割り、税金、金利変更、残高変動によって変わります。

適用金利 税引前利息 税引後利息の目安
年1.0% 30,000円 約23,900円
年0.8% 24,000円 約19,100円
年0.35% 10,500円 約8,300円

普通預金で税引後2万円前後の利息が見込めるのは、かなり目立つ水準です。定期預金のように一定期間ロックされるわけではないため、生活防衛資金や近い将来使う予定の資金の置き場として検討しやすい面があります。

一方で、年1.0%を得るために不要な投資信託や外貨預金、仕組み預金を購入するのは本末転倒です。普通預金の利息で得られるメリットと、運用商品の手数料・価格変動リスクを分けて考える必要があります。

金利だけを目的に投資商品を買わない
資産運用商品300万円以上やNISAでの投資信託購入は、優遇金利の条件にはなります。ただし、投資信託や外貨預金、仕組み預金には元本割れや手数料のリスクがあります。普通預金の金利上乗せだけを目的に、理解していない商品を買うのは避けましょう。

条件判定のタイミングにも注意

東京スター銀行の案内では、優遇金利の条件判定は毎月末に行われ、条件を満たした場合は翌月の原則第5営業日から金利が優遇されます。

たとえば、月末時点で条件を満たしていなければ、翌月の優遇金利は適用されません。資産運用商品300万円以上の条件については、購入時点で300万円以上でも、月末の評価額が300万円未満になると条件を満たさない可能性があります。

NISA口座と投資信託購入の条件も、単にNISA口座を持っているだけでは足りません。月末にNISA口座を保有し、投資信託を購入したうえで月内に受け渡しが完了している必要があります。

預金保険の範囲も確認しておきたい

スターワン円普通預金は円普通預金なので、預金保険制度の対象です。金融庁の預金保険制度の説明では、利息のつく普通預金や定期預金などの一般預金等は、1金融機関ごとに預金者1人あたり元本1,000万円までと破綻日までの利息等が保護されるとされています。

1金融機関あたりの保護範囲を超える大きな金額を置く場合は、金利だけでなく預金保険の上限も意識しておきましょう。

東京スター銀行の普通預金1%はどんな人に向いている?

今回の金利引き上げは、次のような人にはかなり相性が良いです。

  • 給与振込や年金受取口座を東京スター銀行に変更できる人
  • 普通預金にまとまった待機資金を置いておきたい人
  • すでに東京スター銀行で投資信託やNISAを使っている人
  • 定期預金に固定せず、いつでも動かせる資金置き場を探している人

逆に、年1.0%だけを目的にNISA口座を移したり、投資信託・外貨預金・仕組み預金を無理に購入したりする人には向きません。投資商品には普通預金とは別のリスクがあるため、資金の性格を分けて考える必要があります。

定期預金も含めて比較したい場合は、定期預金金利ランキングも参考にしてください。普通預金の流動性を重視するなら東京スター銀行、一定期間使わない資金なら定期預金キャンペーンという使い分けが現実的です。

まとめ:普通預金としては強いが、1%の条件を必ず確認

東京スター銀行のスターワン円普通預金は、2026年6月に最大年0.8%、2026年7月に最大年1.0%へ引き上げ予定です。普通預金でこの水準はかなり魅力的です。

ただし、年1.0%は条件付きです。給与・年金受取だけなら2026年7月も年0.8%で、資産運用商品300万円以上またはNISA条件の一方だけなら年0.35%にとどまります。

生活資金や待機資金を置きながら高めの普通預金金利を狙うなら有力。ただし、投資商品を無理に買ってまで狙う金利ではない。 これが今回の東京スター銀行の普通預金金利引き上げの見方です。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。