SBI新生銀行の定期預金で3カ月と1年を比較するイメージ

SBI新生銀行の「スタートアップ円定期預金」は、新規口座開設者が口座開設月を含む3カ月目の月末まで利用できる円定期預金です。2026年7月29日時点の金利は、3カ月もの年1.40%、1年もの年1.55%。インターネットなら30万円から預けられます。

金利だけを見ると1年ものが有利ですが、3カ月ものは資金を早く戻せるため、今後の金利上昇や近い支出に備えやすい特徴があります。また、SBI証券を使う人は普通預金の「SBIハイパー預金」も選択肢です。資金の使用時期に合わせて使い分けましょう。

先に結論

  • 1年間使わない資金なら、年1.55%を固定できる1年ものが第一候補
  • 3~6カ月以内に使う可能性がある資金、今後の金利上昇を待ちたい資金は3カ月ものが使いやすい
  • インターネットは30万円以上、店頭は500万円以上。期間中は複数回、3カ月と1年の両方を利用できる
  • 満期時は自動解約され、元利金が普通預金へ入る。満期後の置き場所を先に決めておく
  • SBI証券と連携するなら、年0.55%のSBIハイパー預金と3,000円キャンペーンも比較する

スタートアップ円定期預金の基本条件

対象はSBI新生銀行の口座を新規開設した個人です。利用できる期間は口座開設月を含む3カ月目の月末までなので、口座を作っただけで放置すると優遇期間が終わります。

項目3カ月もの1年もの
税引前年利年1.40%年1.55%
税引後年利年1.1155%年1.2351%
最低預入額(インターネット)30万円30万円
最低預入額(店頭)500万円500万円
利用回数対象期間中は複数回可能対象期間中は複数回可能
満期の扱い自動解約、元利金を普通預金へ入金自動解約、元利金を普通預金へ入金

金利は預入日の金利が適用され、予告なく変更される場合があります。表示金利は年率であり、3カ月預けても年1.40%分の利息を丸ごと受け取るわけではありません。利息には原則20.315%の税金がかかります。

30万円・100万円・500万円の税引後利息

3カ月ものは3カ月を1年の4分の1として概算し、1年ものは1年間預けた場合の概算です。実際の利息は預入日数、円未満の処理などで異なります。500万円の例は銀行公式の表示額に合わせています。

預入額3カ月もの 年1.40%1年もの 年1.55%1年ものとの差
30万円約837円約3,705円約2,868円
100万円約2,789円約12,351円約9,562円
500万円13,945円61,756円47,811円
100万円を1年預ける概算

100万円×1.55%×(1-20.315%)≒12,351円

3カ月ものを満期後も同じ金利で4回繰り返せる保証はありません。期間の違う商品は、1回分の利息だけでなく資金拘束と満期後の金利も含めて比べます。

3カ月ものが向く人

3カ月ものは、1年以内に使う可能性がある資金や、金利上昇局面で長期間の固定を避けたい人に向きます。満期後により高い定期預金や個人向け国債が出た場合、資金を移しやすいのが利点です。

ただし、この定期預金を利用できるのは口座開設月を含む3カ月目の月末までです。3カ月ものが満期を迎えた時点では、新規口座向け優遇期間が終わっている場合が多く、同じ金利で預け直せるとは限りません。

1年ものが向く人

1年ものは、生活防衛資金や近い支出を別に確保したうえで、少なくとも1年間使わない資金に向きます。年1.55%を1年間固定できるため、3カ月満期後に金利が下がった場合でも影響を受けません。

一方、預入後に市場金利が上がっても適用金利は変わりません。中途解約すると銀行所定の中途解約利率が適用され、当初想定した利息を受け取れないため、全額を1年ものへ入れないことが大切です。

判断基準3カ月もの1年もの
資金を使う時期半年以内の可能性がある1年間使わない
金利見通しへの対応上昇時に乗り換えやすい現在の金利を固定できる
受取利息1回分は小さい大きい
満期後の手間3カ月後に再検討が必要1年間は管理が少ない

3カ月と1年へ分ける方法もある

30万円以上なら複数回利用でき、3カ月ものと1年ものを併用できます。例えば300万円のうち100万円を3カ月、200万円を1年へ分けると、短期の流動性と1年間の金利固定を両立できます。

資金を分ける順番
  1. 毎月の生活費と、6~12カ月分の生活防衛資金を普通預金へ残す
  2. 1年以内の教育費、税金、住宅修繕費などを除く
  3. 3~6カ月後に使う可能性がある金額を3カ月ものへ預ける
  4. 1年以上使わない残りを1年ものへ預ける
  5. 満期日をカレンダーへ登録し、普通預金へ戻った後の置き場所を決める

SBIハイパー預金との使い分け

SBIハイパー預金は、SBI新生銀行とSBI証券を連携する円普通預金です。2026年7月10日から年0.55%の変動金利が適用され、預金残高をSBI証券の買付余力として利用できます。満期を待たずに引き出せるため、投資待機資金や短期の予備資金に向きます。

2026年9月30日までのキャンペーンでは、エントリー、新規のSBIハイパー預金開設、9月30日23時59分時点で10万円以上の残高などを満たすと3,000円を受け取れます。キャンペーン開始前にSBIハイパー預金を利用したことがある人は、再開しても対象外です。

比較スタートアップ円定期SBIハイパー預金
金利3カ月1.40%、1年1.55%年0.55%、変動
流動性満期前解約では優遇金利を失う普通預金として引き出せる
対象新規口座開設者SBI証券との連携が必要
向く資金使用時期が決まった余裕資金投資待機資金、短期予備資金

SBIハイパー預金と住信SBIネット銀行のSBIハイブリッド預金は同時に利用できません。SBI証券との連携先を切り替える場合は、現在の自動入出金や買付余力への反映を確認してください。

SBIハイパー預金のキャンペーン条件は、ポイント投資の攻略ブログの解説も参考になります。申込み前には必ずSBI新生銀行の公式条件を再確認してください。

既存利用者は3本の定期を重ねるキャンペーンも確認

スタートアップ円定期預金の対象外となる既存利用者には、3カ月、6カ月、1年のパワーダイレクト円定期預金へそれぞれ30万円以上預けるキャンペーンがあります。対象期間や上限があり、3本すべてを満期まで保有することが条件です。

3本へ分ければ満期を分散できますが、キャンペーンのために使う予定のある資金まで拘束する必要はありません。詳しい条件はSBI新生銀行の3本定期預金キャンペーン攻略で確認できます。

8月1日以降の新規口座特典も比較する

SBI新生銀行は、2026年8月1日以降に口座開設を完了した人向けのウェルカムプログラムを変更します。スタートアップ円定期預金へ30万円以上預けることによる特典などが設定されるため、口座開設の完了日で適用されるプログラムが変わります。

ただし、特典を最大化するために外貨預金や投資商品へ無理に資金を移すのは避けましょう。円定期預金は預金保険の対象ですが、外貨預金は預金保険の対象外で、為替手数料と為替変動による元本割れがあります。

預金保険と中途解約の注意点

スタートアップ円定期預金は預金保険の対象です。SBI新生銀行にある他の一般預金等と合算し、預金者1人あたり元本1,000万円までと破綻日までの利息が保護されます。1,000万円を超える資金は、他行や個人向け国債へ分ける方法があります。

中途解約時も元本は維持されますが、適用される利率は当初の年1.40%・年1.55%ではありません。高い金利を生かすには、満期まで使わない金額だけを預けることが基本です。

よくある質問

Q. 3カ月ものを4回預ければ年1.40%になりますか。
同じ金利で4回預けられる保証はなく、新規口座向けの利用期限もあります。表示の年1.40%は年率で、1回の3カ月預入で受け取る税引前利息はおおむね元本の0.35%です。

Q. 3カ月ものと1年ものを両方利用できますか。
利用できます。インターネットでは1回30万円以上で、対象期間中は複数回預けられます。

Q. 生活防衛資金を1年ものへ預けてもよいですか。
中途解約すると優遇金利を失います。急な支出に備える資金は普通預金へ残し、1年ものは使う予定のない余裕資金に限定する方が安全です。

まとめ

SBI新生銀行のスタートアップ円定期預金は、短期の年1.40%と1年の年1.55%を選べる新規口座向け商品です。1年間使わない資金は1年もの、流動性を確保したい資金は3カ月ものやSBIハイパー預金が候補になります。金利の高さだけで全額を預けず、資金の使用時期、満期後の置き場所、預金保険の上限を確認して配分しましょう。

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