信用取引の金利・貸株料・逆日歩とは?計算方法とコストの注意点【2026年版】

信用取引では、売買手数料だけでなく、信用金利、貸株料、逆日歩などのコストが発生します。国内株式の売買手数料が無料の証券会社を使っていても、信用取引で建玉を保有している間のコストまで無料になるわけではありません。
日本取引所グループは、信用取引を「委託保証金を担保として預託し、資金または証券を借りて売買を行う取引」と説明しています。つまり、信用買いは資金を借り、信用売りは株券を借りる取引です。借りている以上、保有日数に応じた費用を確認する必要があります。
信用取引で発生する主なコスト
| コスト | 主に発生する取引 | 内容 |
|---|---|---|
| 信用金利 | 信用買い | 証券会社から借りた買付資金に対する金利 |
| 貸株料 | 信用売り | 証券会社から借りた株券に対する費用 |
| 逆日歩 | 制度信用の信用売りなど | 株不足時に売り方が負担することがある品貸料 |
| 管理費・名義書換料 | 建玉保有時 | 証券会社や取引条件により発生することがある費用 |
信用金利の計算イメージ
信用金利は、信用買いで借りた資金に対して日割りで発生します。基本的な考え方は「建玉金額 × 年利 × 日数 ÷ 365」です。実際には証券会社ごとの計算方法や受渡日、片端・両端の扱いがあるため、正確な金額は取引画面や取引報告書で確認します。
たとえば100万円の信用買い建玉を年2.8%相当の金利で30日保有した場合、単純計算では約2,300円の金利負担になります。短期なら小さく見えても、保有期間が長いほど現物取引との差は広がります。
貸株料と逆日歩は空売りで特に重要
信用売りでは、株券を借りるため貸株料がかかります。制度信用取引では、売りが増えて株券が不足すると逆日歩が発生することがあります。逆日歩は事前に正確な金額を予測しにくく、株主優待の権利取りや人気銘柄の空売りで大きくなる場合があります。
空売りの仕組みとリスクは空売りのリスクでも整理しています。信用取引全体のルールは信用取引のルールとリスクを確認してください。
信用取引コストを抑えるポイント
- 信用建玉を長期保有しすぎない
- 金利・貸株料・逆日歩を売買前に確認する
- 制度信用と一般信用の違いを見る
- 優待クロスでは逆日歩リスクを必ず確認する
- 手数料無料でも信用コストは別と考える
信用取引は、資金効率を高められる一方で、保有日数に応じたコストと追証リスクがあります。手数料の安さだけで判断せず、金利・貸株料・逆日歩まで含めた実質コストで判断しましょう。
参考:日本取引所グループ「信用取引制度の概要」、信用取引の目的・仕組み
