複利とは?長期投資で資産形成に効く理由とNISAでの活かし方【2026年版】

長期投資でよく出てくる「複利」とは、運用で得た利益を再投資し、その利益にもさらに利益が乗る仕組みです。短期間では差が小さく見えても、時間が長くなるほど影響が大きくなります。
この記事では、複利の基本、長期投資で効きやすい理由、NISAや投資信託で複利効果を活かすときの注意点を整理します。
この記事のポイント
- 複利は、利益を再投資して元本に組み入れる考え方
- 長期になるほど、運用益が次の運用益を生みやすくなる
- 分配金を受け取る商品は、複利効果が弱くなる場合がある
- コストや税金も複利に影響するため、低コスト商品とNISAの活用が重要
複利とは
複利とは、元本に対して得た利息や運用益を再び元本に加え、その合計額を次の運用に回す仕組みです。元本だけに利息がつく単利と違い、複利では「利益にも利益がつく」形になります。
たとえば100万円を年5%で運用し、利益を再投資すると、1年後は105万円です。翌年は100万円ではなく105万円に対して運用益が乗ります。これを長く続けるほど、単利との差が広がります。
複利は時間が長いほど効きやすい
J-FLECも、早く始めて長期で投資するほど、複利の力で資産が大きく育つ可能性が高まると説明しています。複利は短期で一気に利益を出す仕組みではなく、時間を味方にする考え方です。
そのため、長期投資では「高い利回りを狙う」よりも、「大きく失敗せずに続ける」ことが重要になります。途中で大きく損をして資金を減らすと、複利で増やす元本も小さくなります。
複利効果を弱めるもの
- 高い信託報酬や手数料
- 頻繁な売買によるコスト
- 分配金を受け取って再投資しないこと
- 課税口座で運用益が途中で課税されること
- 短期的な値動きに反応して運用をやめること
特に投資信託では、分配金を多く出す商品ほどよいとは限りません。分配金が出ると、その分だけファンド内で運用される資金が減るため、資産形成期には不利になりやすいです。詳しくは新NISAで毎月分配型投資信託はおすすめしにくい理由でも整理しています。
NISAと複利の相性
NISAでは、制度内で得た売却益や分配金などが非課税になります。通常なら利益に約20%の税金がかかりますが、NISAではその税金分も運用に残しやすくなります。
金融庁のNISA特設サイトでも、長期・積立・分散投資を資産形成の基本として説明しています。NISAは短期売買の利益を狙う制度というより、長期で運用し、非課税メリットを活かす制度として考えると使いやすいです。
複利を活かす投資の考え方
複利を活かすには、次のような運用が向いています。
- 低コストの投資信託やETFを選ぶ
- 長く持てる分散投資を基本にする
- 分配金を受け取るより、再投資を優先する
- 生活防衛資金を確保して、途中で売らなくてよい状態を作る
- NISAなどの非課税制度を活用する
投資成果を見るときは、価格の値上がりだけでなく、配当・分配金込みの総合成績を見ることが重要です。確認方法はトータルリターンとは何かで整理しています。
まとめ
複利は、利益を再投資し、その利益にもさらに利益が乗る仕組みです。短期間で劇的な効果を期待するものではありませんが、長期で続けるほど資産形成に大きく影響します。
複利を活かすには、低コスト、分散投資、長期継続、分配金の扱い、税金のタイミングを意識することが大切です。NISAを使う場合も、制度の非課税メリットを長期の複利運用に活かす考え方が基本になります。
























