利食い千人力(りぐいせんにんりき)というのは投資における相場格言の一つです。利食い(りぐい)というのは株などの利益を確定すること、つまり含み益がでている株や投資信託などを売却することを意味します。
利食い千人力は投資の格言の中でも基本中の基本ともいえる言葉です。
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いくら儲かっても売らなきゃ確定しない
たとえば、投資をした株がドンドン上昇し2倍、3倍になったとしましょう。すごく儲かっていますよね。でも、その保有株を売却しないことにはその儲けは机上の数字に過ぎません。
期待先行で買われまくっていた株が、予想外のマイナス材料で一転連続ストップ安なんてことにでもなる可能性があるわけです。
評価益(含み益)は実際の儲けではないわけで、その含み益が幻にならないためにも、利益が出ているのであれば利食い(利益確定)をするのが千人力(非常に心強い)という意味になるわけです。
利食い千人力という相場用語の用例
- もう少し上昇しそうだけど、利食い千人力というくらいなので一旦売却する
- 利食い千人力とは言うけれど、今はまだ売るのは早すぎると思う
こんな感じで使う感じでしょうか。
利食い千人力と似た相場格言、反対の意味の格言
売却に関する相場用語としては「見切り千両」という格言もあります。こちらは損が出ているときにさっさと売却したほうが良いという意味になります。利食い千人力は含み益の時、見切り千両は含み損の時に使う感じです。
他にも「頭と尻尾はくれてやれ」という格言もありますね。相場の最底値を狙うべきじゃないし、最高値も狙うべきじゃないという格言です。
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