株主優待

株主優待投資で家族の証券口座で分散して株を保有するメリット、デメリット、注意点

人気の株主優待銘柄への投資をするとき、家族がいる方は自分一人で株を買うのではなく、家族で分散して株を持つ方が優待利回りがアップしてお得な優待投資ができるケースがあります。

今回はそんな株主優待投資において家族口座で分散して株を持つメリット、デメリット(注意点)について紹介していきます。

株主優待は保有株数によって利回りが変わる

通常、株主配当金は1株あたり〇円という形で決定します。そのため、100株の株主も1000株の株主も1万株の株主も配当利回りは同じです。

一方で、株主優待については違ってきます。例えば、KDDI(9434)の株主優待は以下のようになっています。

  • 100株以上:3000円相当のカタログギフト
  • 1000株以上:5000円相当のカタログギフト

このようになっており、投資株数と受け取れる優待品が比例していないのです。株価3000円とした場合、100株投資なら優待利回りは1%になりますが、500株投資なら0.2%、1000株投資で0.16%といった具合になります。

上記例でいえば、最も株主優待の利回りが高くなるのは100株保有時ということになります。あえてグラフにまでする必要はないと思いますが、利回りを保有株数別にすると以下のようになります。

家族で100株ずつ購入するのが一番お得

こういう前提があるとすれば、この銘柄への投資は、100株だけ投資をするのがベストということになります。ただ、この株にもう少し投資をしたいという場合、株数を増やしたいけど増やすことで利回り(優待利回り)が低下するというジレンマが生じることになります。

では、どうすればいいのでしょうか?一つの解決策として、自分一人で株を保有するのではなく、家族で分散して株を買う方法があります。

株主優待については、個人単位で管理しています。そのため、自分だけでなく、自分、配偶者、子ども、両親といったように家族に証券口座を作ってもらい、その口座で株を買うようすればいいのです。

こうすることで株主優待銘柄への投資でも優待利回りを落とさずに、効率的な投資をすることができるわけです。

同じ意味ですが、ある会社の株主優待が大変魅力的な場合は、このように家族で分けて保有すればそれだけたくさんの優待品がもらえることになります。

一般的に株主優待は100株のような最小投資単位がもっとも優待利回りが高いことが多いです。家族で複数の口座を作り分けて持つことで、少ない資金でも株主優待をたくさんもらうことができるわけです。

証券会社を分散するだけではダメ

ちなみに、同一名義人が複数の証券会社に分散して株を持つ場合はどうでしょうか?これはダメです。

たとえば、KDDIの株をSBI証券に100株、マネックス証券に100株、楽天証券に100株、auカブコム証券に100株というように分けて保有したとしても、実際の株主管理は「ほふり(証券保管振替機構)」を通じて名寄せされて管理されます。証券会社ごとに別々に管理されるのではなく、あなたの保有株は200株としてまとめて管理されます。

家族で分散する場合は同じ証券会社でOK

一方で、家族(別名義)で口座を持てば、それは同じ証券会社であっても別人としてカウントされます。夫名義で100株、妻名義で100株、長男名義で100株、長女名義で100株というように分けて購入すれば、KDDIの場合、3000円のカタログギフトが4つもらえることになります。

夫名義で400株保有していても、もらえるのは1つだけです。

家族口座で株主優待銘柄に投資をするときの注意点

いくつかの注意点もあります。

  • 必ずしも単元株(100株)が最良とは限らない
  • 家族に名義を借りる借名口座とならないように注意が必要

という2点です。

必ずしも単元株(100株)が最良とは限らない

まず一つは、優待銘柄への投資の場合、最低投資単位である100株がもっとも優待利回りが高いとは限らないという点があります。企業によっては保有株数が増えるほど優待利回りがアップする会社もあります。

たとえば、ロイヤルホールディングス(8179)の場合をみてみましょう。

  • 100株以上:1,000円の食事券
  • 500株以上:10,000円の食事券
  • 1000株以上:24,000円の食事券

となっています。100株よりも500株、500株よりも1000株の方がもらえる食事券の伸び率が大きいです。ロイヤルホールディングスの株価を2,500円とした時の保有株数別の優待利回りは以下のようなグラフになります。

もっとも利回りが高いのは1000株保有時ということになりますね。こういった優待銘柄もあるので、こうした株に投資をするときは家族の口座で分散すると損ですね。

家族に名義を借りる借名口座とならないように注意が必要

もう一つは、家族に証券口座を作ってもらうときに「借名口座」とならないように注意が必要です。

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上記の記事でもまとめていますが、借名口座(いわゆる名義借り)というのは禁止されている株取引です。家族じゃん!と思うかもしれませんが、家族間であっても禁止されています。※例外として自分の子どもの口座についてはOKです。

場合によって証券口座の凍結といった処分がされることもありますのでご注意ください。なお、同居の家族が同じパソコンを使って株取引すること自体は問題ありません。

家族で株主優待投資をするときのおすすめ証券会社

基本的にどの証券会社でも構いません。お子様がいらっしゃる場合は、未成年口座の受付をしている証券会社にしましょう。ルール的に保護者の口座が必要になることが多いので、同じ証券会社がおすすめです。

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なお、こうしたスタイルの場合、投資額は小額になることが多いです。2020年現在だとSBI証券、楽天証券は50万円までの株式投資(1日当たり)なら手数料無料となっていますので、この2社がおすすめです。

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マネーマガジンの管理人です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。