未成年(20歳未満)の方でも株式投資・株取引用の口座を開設することができるネット証券をまとめていきます。以前はかなり限られていたのですが、2015年に始まったジュニアNISAによって、多くの証券会社で未成年(こども)の証券口座開設に踏み切ったようです。
銀行預金とは違って、株式投資・株取引については損失が発生する可能性があるため、未成年の方が行う契約は親権者の同意が必要となります。そうしたこともあり、成人用の口座と違いいくつかの制約があるケースもあります。
未成年の証券口座開設に必要なもの
まず、未成年の方が口座開設をするには、通常の証券口座の開設と少しだけ異なり必要な書類が変わってきます。
- (お子様の)マイナンバー通知書
- 登録親権者との続柄が確認できる書類
- 登録親権者の本人確認書類
となっています。未成年口座の場合、マイナンバー(個人番号)は子ども本人のものが必要ですが、その他の書類は親権者の書類となります。
なお、登録親権者との続柄が確認できる書類については少し説明が必要かもしれませんね。これはいくつかあります。
- 家族全員が記載された住民票の写し(同居の場合)
- 戸籍謄本、または戸籍全部事項証明書(別居の場合)
となっています。
未成年でも証券口座を開設することができるネット証券
以下は未成年(0歳~19歳)でも口座開設OKとなっているネット証券です。以前は少なかったのですが、ジュニアNISAスタート以降どんどん対応できる証券会社が増えてきましたね。※ジュニアNISAは2023年に終了予定
それぞれ特徴を上げているので、投資の目的などに合わせてお選びください。
証券会社 | ジュニアNISA | 親権者の条件 | その他の特徴 |
---|---|---|---|
楽天証券 | ○ | 親権者が楽天証券の口座を開設していること | 入出金並びに取引の主体は原則として親権者。ただし、15歳以上の場合は子供本人の取引も可能となります。 |
SBI証券 | ○ | 親権者がSBI証券の口座を開設していること | ネット証券の中では唯一の夜間取引(PTS取引)ができるので、学校が終わった後などの時間でも株取引ができます。 また、IPOへの申込も可能です。IPOチャレンジポイントによってポイントを貯めていけば家族全体の当選確率がアップへ。 |
auカブコム証券 | ○ | 親権者がauカブコム証券の口座を開設していること | 1株単位で株の売買ができるプチ株にも対応しているので数百円~の少ない資金でも株式投資ができます。 参考:単元未満株取引 |
松井証券 | ○ | 親権者が松井証券の口座を開設していること | 1日の約定代金が50万円以下なら株の売買手数料が無料なので、未成年の方の少額投資にはコスト的に向いているといえるかもしれません。 |
子どもに株の勉強をさせたい
投資のお勉強をさせたいということであれば、少額から投資ができる単元未満株取引が可能なauカブコム証券やSBI証券がお勧めです。数百円~千円単位で株式投資ができますよ。
中高生のお小遣いでも十分に投資ができます。
ただし、単元未満株取引は手数料がやや高めです。小額投資はできますが、効率性では微妙な気もします。
なお、小額投資(単元未満株取引)であれば「ネオモバ(SBIネオモバイル証券)」が最も手数料が安いです。ただし、こちらは口座開設は20歳以上である必要がありますので、未成年向けではないです。
IPO投資の口数を増やしたい
人気のIPO投資の口数増やしのために子ども口座を活用したいという場合はIPOチャレンジポイントで当選確率がアップしていくSBI証券や、抽選が完全抽選となっているauカブコム証券がおすすめです。
個人的にはSBI証券がいいと思います。
IPO投資について「IPO(新規公開株)への投資におすすめの証券会社の選び方」なども参考してください。
株主優待を効率的に投資したい
株主優待を家族の証券口座で分散して保有することで、優待利回りをアップ(あるいは、たくさんの優待品が欲しい)という方もいらっしゃるかもしれません。
こういうケースでのおすすめは、小額投資となることが多いでしょうから、小額投資での手数料が安い証券会社がいいですね。2019年12月~2020年1月にかけて証券会社各社で手数料の値下げがありました。
SBI証券や楽天証券、松井証券では、1日の株取引が50万円以下の場合、手数料を無料とするプランがあるので、小額投資で優待銘柄を買い集めていくというスタンスに向いていそうです。
・楽天証券
・松井証券
以上、未成年で作れる証券会社の口座についてまとめてみました。