株の受渡日とは?約定日との違い・売却代金の出金・権利確定日の注意点【2026年版】

株式投資では、注文が成立した日を「約定日」、株式や売買代金の受け渡しが完了する日を「受渡日」といいます。株を買った日、売った日、出金できる日、配当金や株主優待の権利を取れる日を理解するには、この受渡日の考え方が重要です。
日本の上場株式等は、2019年7月16日約定分からT+2決済に移行しており、通常の取引では約定日から起算して3営業日目に受渡しが行われます。この記事では、受渡日の基本、売却代金の出金タイミング、権利付最終日との関係、年末売買で注意したい点を整理します。
受渡日の基本
- 約定日は、売買注文が成立した日です。
- 受渡日は、株式と代金の受け渡しが完了する日です。
- 日本株の通常取引はT+2で、約定日から起算して3営業日目が受渡日です。
- 売却代金を銀行へ出金できるのは、原則として受渡日以降です。
- 配当金・株主優待の権利を取るには、権利付最終日までに買う必要があります。
約定日と受渡日の違い
株式を買うとき、注文を出しただけでは取引は成立していません。売買が成立した日が約定日です。一方、株式と代金の受け渡しが実際に行われる日が受渡日です。
| 用語 | 意味 | 投資家が確認する場面 |
|---|---|---|
| 注文日 | 買い注文・売り注文を出した日 | 指値注文が成立しない場合もある |
| 約定日 | 売買が成立した日 | 買付価格・売却価格が確定する |
| 受渡日 | 株式と代金の受け渡しが完了する日 | 売却代金の出金、権利取得、年末売買で重要 |
日本株の受渡日はT+2
日本の株式等の決済期間は、2019年7月16日約定分からT+2になっています。JPXは、T+2化により株式等の受渡日が1営業日早まり、取引日から起算して3営業日目の日に受渡しが行われていると説明しています。
「T」はTrade date、つまり約定日のことです。T+2は、約定日の2営業日後に決済されるという意味で、日本語では「約定日から起算して3営業日目」と表現されます。
| 約定日 | 通常の受渡日 | 注意点 |
|---|---|---|
| 月曜日 | 水曜日 | 祝日がなければ2営業日後 |
| 火曜日 | 木曜日 | 銀行出金は証券会社の処理時間も確認 |
| 金曜日 | 翌週火曜日 | 土日は営業日に数えない |
| 祝日前 | 祝日を除いた2営業日後 | 連休前後は受渡日がずれやすい |
売った株のお金はいつ出金できる?
株を売った場合、売却価格は約定日に確定します。ただし、売却代金の受渡しが完了するのは受渡日です。そのため、銀行口座へ出金できるタイミングは、原則として受渡日以降になります。
証券会社によっては、売却代金を次の株式買付にすぐ使えるように表示することがあります。一方で、銀行への出金は受渡日以降という扱いが一般的です。証券口座内の買付余力と、銀行へ実際に出金できる金額は分けて確認しましょう。
買った株を売る流れは、買った株を売る流れでも整理しています。
配当金・株主優待と受渡日の関係
配当金や株主優待の権利を取るには、権利確定日に株主名簿に載っている必要があります。株式の受渡しにはT+2の時間がかかるため、権利確定日に買っても間に合いません。
そのため、配当金や株主優待を受け取りたい場合は、権利確定日の2営業日前である「権利付最終日」までに買っておく必要があります。権利付最終日の翌営業日が「権利落ち日」です。
権利取りで間違えやすい点
- 権利確定日に買っても権利は取れません。
- 権利付最終日までに買い、権利落ち日以降に売る流れを確認します。
- 月末が土日祝日の場合、権利付最終日は前倒しになります。
- 株主優待クロス取引でも、権利日と受渡日の理解が必要です。
配当金・株主優待の権利日については、権利付最終日と権利落ち日の解説も確認してください。
NISA口座や年末売買でも受渡日に注意
NISA口座や特定口座で年末に売買する場合、約定日と受渡日が年をまたぐことがあります。証券会社の画面では売買が成立していても、税務上や年間枠の扱いでは受渡日が関係する場面があります。
特に、年末最終営業日前後の売却、損益通算を意識した売買、NISAの年間投資枠を使い切る買付では、証券会社の年末取引スケジュールを確認しましょう。制度の細かい扱いは口座区分や商品によって異なるため、年末ぎりぎりの売買は避けた方が管理しやすいです。
受渡日でよくある勘違い
| 勘違い | 正しい考え方 |
|---|---|
| 株を売ったらすぐ銀行に出金できる | 銀行出金は原則として受渡日以降です。 |
| 権利確定日に買えば配当金がもらえる | 権利付最終日までに買う必要があります。 |
| 土日も受渡日の計算に入る | 営業日で数えるため、土日祝日は含みません。 |
| 約定日と受渡日は同じ | 約定は売買成立、受渡は株式と代金の決済完了です。 |
まとめ
株式投資の受渡日は、売買代金の出金、配当金・株主優待の権利取得、年末売買、NISA口座の管理に関係します。日本株の通常取引はT+2で、約定日から起算して3営業日目に受渡しが行われます。
初心者は、注文が成立した約定日と、実際に株式や代金が受け渡される受渡日を分けて理解しましょう。特に、売却代金をすぐ使う予定がある場合や、配当金・株主優待を狙う場合は、カレンダーで営業日を確認してから取引することが大切です。
