移動平均乖離率

移動平均乖離率とは、現在の株価が移動平均線からどれくらい離れているかをパーセントで示す指標です。株価が短期的に上がりすぎているか、下がりすぎているかを見る補助指標として使われます。

この記事の結論

  • 移動平均乖離率は、現在値と移動平均線の距離を見る指標。
  • プラスが大きいほど移動平均線より上、マイナスが大きいほど下に離れている。
  • 売られすぎ・買われすぎの目安にはなるが、単独で売買判断をしない。
  • 強い上昇トレンドや下落トレンドでは、乖離した状態が続くことがある。
  • 出来高、業績、地合い、信用需給と合わせて確認する。

移動平均乖離率の基本

項目 内容 見方
計算式 (現在値-移動平均値)÷移動平均値×100 移動平均線からの離れ具合を示す
プラス乖離 株価が移動平均線より上 短期的な過熱感を見る
マイナス乖離 株価が移動平均線より下 短期的な売られすぎを見る
よく使う期間 25日、75日、200日など 短期・中期・長期で意味が変わる

乖離率は逆張りの入口に使われやすい

移動平均乖離率は、株価が平均から大きく離れたときに、反発や反落の可能性を見るために使われます。たとえば25日移動平均線から大きく下に離れていれば、短期的には売られすぎと考える投資家が増えます。

ただし、売られすぎだから必ず反発するわけではありません。業績悪化、不祥事、増資、信用不安などの理由で下落している場合、乖離率だけで買うと損失が広がることがあります。

銘柄ごとに目安は変わる

大型株、成長株、低位株、材料株では、普段の値動きの大きさが違います。同じマイナス10%の乖離でも、安定大型株と値動きの荒い小型株では意味が変わります。

過去の値動き、決算前後の変動、出来高、信用残を見て、その銘柄にとってどの程度の乖離が大きいのかを確認しましょう。

トレンド相場では機能しにくい

強い上昇トレンドでは、プラス乖離が大きいまま株価が上がり続けることがあります。逆に、強い下落トレンドでは、マイナス乖離が大きくてもさらに下がることがあります。

乖離率は逆張りの参考にはなりますが、トレンドに逆らう指標でもあります。損切りルールや保有期間を決めずに使うのは避けましょう。

他の情報と組み合わせる

乖離率を見るときは、ローソク足、出来高、決算、PER・PBR、信用評価損益率、空売り比率なども合わせて確認します。指標を増やしすぎる必要はありませんが、乖離率だけで理由を作らないことが重要です。

日本証券業協会も、投資判断では情報を鵜呑みにせず、商品の特徴やリスクを理解する姿勢が重要だと説明しています。

確認チェックリスト

  • どの移動平均線を基準にしているか確認する。
  • その銘柄の過去の乖離幅を確認する。
  • 下落理由が一時的か、業績悪化かを確認する。
  • 反発狙いなら損切りラインを先に決める。
  • NISA枠で短期逆張りをしすぎない。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。