騰落レシオとは?計算式・120%/70%の目安と相場の過熱感の見方【2026年版】

騰落レシオは、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数のバランスから、相場全体の過熱感や売られ過ぎを確認する指標です。日経平均株価やTOPIXだけでは分かりにくい「市場全体に買いが広がっているか」を見るときに役立ちます。
この記事では、騰落レシオの計算式、120%・70%の目安、注意点、ほかの指標との組み合わせ方を整理します。
騰落レシオとは
騰落レシオは、一定期間の値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割って算出します。一般的には25日騰落レシオがよく使われます。
計算式は次の通りです。
騰落レシオ = 一定期間の値上がり銘柄数の合計 ÷ 一定期間の値下がり銘柄数の合計 × 100
たとえば、25日間の値上がり銘柄数の合計が30,000、値下がり銘柄数の合計が25,000なら、騰落レシオは120%です。値上がり銘柄が値下がり銘柄より多いほど、レシオは高くなります。
120%と70%の目安
| 水準 | 一般的な見方 |
|---|---|
| 120%以上 | 買われ過ぎ、短期的な過熱感が意識されやすい |
| 100%前後 | 値上がり銘柄と値下がり銘柄が概ね均衡している |
| 70%以下 | 売られ過ぎ、短期反発が意識されやすい |
ただし、120%を超えたからすぐ下落、70%を下回ったからすぐ反発、という単純な指標ではありません。強い上昇相場では120%超えが続くことがあり、下落相場では70%割れが続くこともあります。
騰落レシオで分かること
騰落レシオの強みは、指数の上げ下げではなく、銘柄数の広がりを見られることです。日経平均株価は値がさ株の影響を受けやすいため、一部の大型株だけが上がって指数が強く見えることがあります。
騰落レシオが上昇している場合は、値上がり銘柄が増え、市場全体に買いが広がっている可能性があります。逆に、指数が上がっているのに騰落レシオが弱い場合は、上昇が一部銘柄に偏っている可能性があります。
騰落レシオの使い方
- 25日騰落レシオで相場全体の過熱感を確認する
- 日経平均株価やTOPIXのトレンドと比較する
- 売買代金や出来高が増えているか確認する
- 信用評価損益率で投資家心理も見る
- 個別銘柄では業績、材料、信用残を別途確認する
騰落レシオは相場全体を見る指標です。個別株の売買では、業績、決算、需給、流動性を合わせて確認しましょう。株価が動く要因は株価が上がる理由・下がる理由、チャートの基礎はトレンド分析も参考になります。
信用評価損益率との違い
騰落レシオは、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数から市場の広がりを見ます。一方、信用評価損益率は、信用買い投資家の含み損益から投資家心理を見ます。
売られ過ぎを判断したいときは、騰落レシオだけでなく、信用評価損益率、信用買い残、出来高も合わせて見るとよいでしょう。信用評価損益率の見方は信用評価損益率の記事で整理しています。
注意点
騰落レシオは、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数を数えるため、時価総額や売買代金の大きさは反映しません。小型株が広く上がっていても、大型株が下がれば指数は弱く見えることがあります。反対に、大型株だけが強い局面では、指数が上がっていても騰落レシオが伸びない場合があります。
また、対象市場や計算期間によって数字が変わります。25日騰落レシオだけでなく、短期の6日騰落レシオや、東証プライム・スタンダード・グロースなど対象市場の違いも確認すると、より実態をつかみやすくなります。
こんな局面で役立つ
- 指数は上がっているのに保有株が上がらないとき
- 相場全体の買われ過ぎ・売られ過ぎを確認したいとき
- 急落後に反発余地があるか見たいとき
- 一部の大型株主導なのか、幅広い銘柄に買いが広がっているのか見たいとき
- 信用評価損益率や信用需給と合わせて相場心理を確認したいとき
日経平均株価の構成や寄与度の影響は日経平均の寄与度、個別銘柄の需給は信用取引の需給指標も合わせて確認してください。
まとめ
騰落レシオは、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数から相場の過熱感を確認する指標です。120%以上は買われ過ぎ、70%以下は売られ過ぎの目安として使われますが、相場のトレンドによっては高水準・低水準が続くこともあります。指数、売買代金、信用評価損益率、信用需給と組み合わせて判断しましょう。
