日本株全体の動きを見るときは、個別銘柄の株価だけでなく、株価指数を確認します。日経平均株価、TOPIX、JPXプライム150指数、東証グロース市場250指数、東証REIT指数などは、それぞれ対象銘柄や算出方法が違います。

日本株の市場区分や指数名は、過去から大きく変わっています。プライム市場、スタンダード市場、グロース市場という現在の区分を前提に、主要な株価指数の違いを押さえておきましょう。

この記事の結論

  • 日経平均株価は、東証プライム市場上場銘柄から選ばれた225銘柄の株価指数です。
  • TOPIXは、日本株市場を広く見る代表的なベンチマークです。
  • JPXプライム150指数は、価値創造が推定される日本企業150銘柄で構成されます。
  • 東証グロース市場250指数は、新興成長企業向け市場の動きを見る指数です。
  • 投資信託やETFを選ぶときは、どの指数に連動する商品なのかを確認しましょう。

株価指数とは

株価指数とは、複数の銘柄の株価や時価総額をもとに、市場全体や特定グループの値動きを表す指標です。ニュースで「日本株が上がった」「新興株が弱い」といった表現をするとき、多くの場合は株価指数の動きが参考にされています。

ただし、指数によって見ている範囲は違います。大型株中心なのか、市場全体に近いのか、成長株中心なのか、REITなのかを分けて見る必要があります。

日本株の代表的な株価指数

指数 主な特徴 見る場面
日経平均株価 東証プライム市場上場銘柄から選ばれた225銘柄。価格平均型の代表的な指数 ニュースで日本株の大まかな方向感を見る
TOPIX 日本株市場を広く網羅するマーケット・ベンチマーク 日本株全体に近い動きを見たいとき
JPXプライム150指数 資本収益性と市場評価の観点から選ばれる150銘柄 企業価値や資本効率を意識した大型株群を見る
JPX日経インデックス400 資本効率や投資者を意識した経営などを考慮した400銘柄 ROEや企業統治を意識した日本株指数を見る
東証グロース市場250指数 成長企業向け市場の動きを見る指数 新興成長株の地合いを見る
東証REIT指数 東証に上場するREIT全銘柄を対象とする時価総額加重型指数 上場不動産投資信託の動きを見る
東証業種別株価指数 業種ごとの株価動向を示す指数 銀行、商社、半導体関連など業種ごとの強弱を見る

日経平均株価とTOPIXの違い

日本株ニュースで最もよく見かけるのは日経平均株価とTOPIXです。この2つはどちらも日本株の代表的な指数ですが、性格は違います。

日経平均株価は、225銘柄で構成される価格平均型の指数です。値がさ株の影響を受けやすいため、特定の大型銘柄の動きが指数に与える影響が大きくなることがあります。

一方、TOPIXは日本の株式市場を広範に網羅し、ETFなどのベンチマークとしても使われる指数です。日本株全体の地合いを見たい場合は、日経平均だけでなくTOPIXも確認すると偏りを減らせます。

使い分けの目安

  • ニュースの見出しや短期的な市場ムードを見るなら、日経平均株価。
  • 日本株全体のベンチマークとして見るなら、TOPIX。
  • 新興成長株の雰囲気を見るなら、東証グロース市場250指数。
  • REIT市場を見るなら、東証REIT指数。
  • 投信やETFを選ぶなら、連動対象の指数と信託報酬を確認する。

JASDAQやマザーズという名称を見かけたときの注意点

投資情報を調べていると、JASDAQやマザーズという市場名を見かけることがあります。東京証券取引所の市場区分は再編されており、現在はプライム市場、スタンダード市場、グロース市場という区分で見る必要があります。

新興成長株の動きを確認したい場合は、現在の指数名と対象銘柄を確認しましょう。市場名や指数名が変わっていると、投資信託やETFの連動対象を誤って理解する可能性があります。

投資信託やETFでは指数が重要

インデックスファンドやETFは、特定の指数に連動することを目指す商品です。たとえば、日経平均連動型、TOPIX連動型、JPX日経400連動型、東証REIT指数連動型などがあります。

同じ「日本株インデックス」と書かれていても、日経平均に連動する商品とTOPIXに連動する商品では、銘柄数や業種配分、値動きが異なります。投資信託やETFを選ぶときは、信託報酬だけでなく、どの指数に連動しているかを確認しましょう。

投資信託の基本は、投資信託カテゴリ、株式投資の基本は、株式とは?株式投資の仕組みで整理しています。

まとめ

日本株の動きを見るときは、日経平均株価だけで判断しないことが大切です。日経平均はニュースで使われやすい代表指数ですが、日本株全体を見るならTOPIX、新興株を見るなら東証グロース市場250指数、REITを見るなら東証REIT指数というように、目的に応じて見る指数を分けましょう。

市場名や指数名は変わることがあります。投資信託やETFを選ぶときは、現在の市場区分と指数名を確認したうえで、連動対象を見ていきましょう。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。