ファンドオブファンズの仕組みと注意点を整理するイメージ

ファンドオブファンズとは、投資信託そのものが株式や債券に直接投資するのではなく、複数の投資信託に投資する仕組みの商品です。1本で複数の運用戦略に分散できる一方で、コストが二重になりやすい点に注意が必要です。

この記事では、ファンドオブファンズの仕組み、メリット、問題点、初心者が確認したいポイントを整理します。

ファンドオブファンズとは

通常の投資信託は、集めた資金を株式、債券、REITなどに投資します。ファンドオブファンズは、投資対象が個別の株や債券ではなく、ほかの投資信託です。

たとえば、国内株式ファンド、海外債券ファンド、REITファンドなどを組み合わせたバランス型商品や、複数のアクティブファンドを組み合わせる商品があります。ロボアドやファンドラップの中にも、実質的に複数ファンドを組み合わせて運用するものがあります。

メリット

  • 1本で複数のファンドに分散できる
  • 資産配分を運用会社に任せやすい
  • 個人では買いにくい海外ファンドに間接投資できる場合がある
  • リバランスをファンド内で行ってくれる商品もある

自分で複数のファンドを選び、比率を管理し、定期的にリバランスするのは手間がかかります。ファンドオブファンズは、その作業を商品内でまとめられる点に価値があります。

最大の問題点はコスト

ファンドオブファンズで最も注意したいのはコストです。投資先ファンドにも信託報酬などの費用があり、ファンドオブファンズ本体にも費用がかかります。そのため、実質的な信託報酬が高くなりやすいです。

費用 内容
本体ファンドの費用 運用管理費用、監査費用など
投資先ファンドの費用 投資先ファンド側の信託報酬など
売買コスト 投資先の入れ替えや資産配分変更で発生する費用

投資信託を選ぶときは、表面上の信託報酬だけでなく、投資先ファンドの費用を含む実質コストを確認しましょう。詳しくは投資信託の手数料の見方を参照してください。

中身が分かりにくい商品に注意

ファンドオブファンズは、投資先が多いほど中身を理解しにくくなります。投資対象、地域、為替ヘッジ、レバレッジ、流動性、投資先ファンドの手数料まで確認する必要があります。

特に、複数の高コストファンドを重ねた商品では、分散しているように見えても投資家に残るリターンが小さくなりやすいです。新NISAで長期運用するなら、まずは低コストのインデックスファンドや分かりやすいバランスファンドと比較しましょう。

向いている人・向いていない人

向いている人 向いていない人
資産配分を自分で管理したくない 低コストを最優先したい
複数戦略を1本で持ちたい 投資先を自分で細かく選びたい
リバランスを任せたい 中身が分かりにくい商品を避けたい

資産配分の基本はリスク資産の比率、リバランスはポートフォリオのリバランスも参考になります。

購入前チェックリスト

  • 投資先ファンドの一覧を確認したか
  • 実質的な信託報酬を確認したか
  • 同じ内容を低コストファンドで代替できないか
  • 為替ヘッジやレバレッジの有無を確認したか
  • NISA対象商品か、長期保有に向く商品か確認したか

まとめ

ファンドオブファンズは、複数の投資信託を組み合わせて運用する商品です。分散やリバランスを任せられるメリットがある一方で、コストが二重になりやすく、中身も分かりにくくなりがちです。購入前に実質コストと投資先を確認し、低コストのインデックスファンドやバランスファンドと比較しましょう。

参考にした公式情報

ABOUT ME
高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。