投資のリスクとリターンとは?期待収益率・標準偏差・分散投資の基本

投資では、リターンだけでなくリスクを同時に見る必要があります。ここでいうリスクは、単に危険という意味ではなく、結果がどれくらいぶれるか、損失がどの程度起こり得るかという意味です。
高いリターンを期待できる商品ほど、値動きや損失の可能性も大きくなります。投資を始める前に、リターンの見方、標準偏差、分散投資、資産配分の考え方を整理しておきましょう。
先に結論
- リスクは、投資結果のぶれや損失の可能性を表します。
- リターンは、利息、配当、値上がり益などを含めた収益です。
- 高リターンで低リスクの商品は基本的に存在しません。
- 長期投資では、分散投資と資産配分でリスクを管理します。
- 生活資金までリスク資産に入れないことが最初の防御策です。
投資のリターンとは
リターンは、投資によって得られる収益のことです。株式なら値上がり益や配当金、債券なら利息や償還差益、投資信託なら基準価額の上昇や分配金が含まれます。
注意したいのは、過去のリターンが将来も続くとは限らないことです。過去数年の成績が良い商品でも、買った後に下落することはあります。
| 用語 | 意味 | 注意点 |
|---|---|---|
| 期待リターン | 将来期待できる平均的な収益率 | 確定利回りではない |
| 実績リターン | 過去の運用成績 | 将来の成績を保証しない |
| 年率リターン | 複数年の収益率を1年あたりに直したもの | 単純平均と複利計算の違いに注意 |
| 標準偏差 | リターンのぶれの大きさ | 大きいほど値動きが荒い |
投資のリスクとは
投資のリスクは、元本割れだけではありません。価格の上下、為替変動、発行体の信用、売買しにくさ、投資先の偏りなど、複数の種類があります。
| リスク | 内容 | 確認すること |
|---|---|---|
| 価格変動リスク | 株式、投資信託、ETFなどの価格が上下するリスク | 一時的な含み損に耐えられる金額に抑える |
| 信用リスク | 債券や預金先、貸付先が返済できなくなるリスク | 発行体や預金保険の範囲を確認する |
| 為替リスク | 外貨建て資産が円換算で増減するリスク | 外貨比率を資産全体で管理する |
| 流動性リスク | 売りたいときに売れない、価格が大きくずれるリスク | 出来高や解約制限を確認する |
| 集中リスク | 一つの銘柄・資産・国に偏るリスク | 資産クラスと投資先を分散する |
標準偏差と値動きのぶれ
投資の世界では、リターンのぶれの大きさを標準偏差で表すことがあります。標準偏差が大きいほど、期待リターンから上下に外れる可能性が大きいと考えます。
ただし、標準偏差は過去データをもとにした目安です。将来の暴落や急騰を完全に予測できるものではありません。数字は判断材料の一つとして使います。
リスクを下げる基本は分散
リスク管理の基本は、投資先を分散することです。特定の銘柄、業種、国、通貨に集中していると、その投資先が悪化したときの影響が大きくなります。
分散投資では、国内株式、外国株式、債券、預金、個人向け国債などを目的に応じて組み合わせます。どの商品を買うかより先に、資産全体の配分を決めることが重要です。
初心者が避けたい勘違い
- 利回りが高いほど良い商品だと考える。
- 元本保証と説明される高利回り案件を信用する。
- 過去成績だけで投資信託を選ぶ。
- 生活費や近く使うお金まで投資に回す。
- 値下がりしたときの対応を決めずに買う。
まとめ
投資のリスクとリターンは表裏一体です。高いリターンを狙うほど、価格変動や損失の可能性も大きくなります。まず生活資金を分け、長期で使わないお金を、分散投資と資産配分で運用することが基本です。
























