四季報オンラインと会社四季報の比較

会社四季報は、個別株投資をする人にとって企業情報をまとめて確認できる定番資料です。書籍版を買う方法もありますが、ネット証券に口座を持っていれば無料で最新号の四季報データを読めるケースも多くあります。

一方で、東洋経済新報社が提供する「会社四季報オンライン」は、検索・スクリーニング・過去データ・四季報先取り・四季報AIなど、Webならではの機能を備えた有料サービスです。

では、無料のネット証券版で十分なのか、それとも四季報オンラインに加入する価値があるのか。この記事では、2026年時点の料金と機能をもとに、書籍版・ネット証券版・四季報オンラインの違いを比較します。

会社四季報と四季報オンラインの違い

会社四季報は、東洋経済新報社が年4回発行している上場企業の情報誌です。企業の特色、業績、財務、株価指標、株主、役員、業績予想などをコンパクトに確認できます。

四季報の基本的な読み方は、当サイトの会社四季報の読み方でも解説しています。

四季報オンラインは、この会社四季報のデータベースをWeb上で使えるようにしたサービスです。最新号のデータを読むだけでなく、銘柄検索、スクリーニング、過去号のアーカイブ、四季報先取り、ランキング、ウォッチリストなどを利用できます。

2026年版:四季報オンラインの料金プラン

2026年時点の会社四季報オンラインは、無料のゲストプランに加えて、エントリー、ベーシック、プレミアムの有料プランがあります。料金は会社四季報オンライン公式の有料プラン案内に基づき、すべて税込です。

プラン 月額 年額 主な特徴
ゲスト 無料 無料 株価15分遅延、基本データ、無料記事、簡易チャート、株主優待一覧、IPO一覧など
エントリー 330円 3,300円 業界地図データ、主要未上場企業データ、一部の四季報データ、米国株注目50銘柄など
ベーシック 1,100円 12,500円 最新号の四季報データ、269項目のスクリーニング、四季報先取り、見出し検索、大量保有報告書、優待絞り込みなど
プレミアム 5,500円 58,000円 1,100超のスクリーニング項目、30期分の業績財務データ、創刊号からのバックナンバー、リアルタイム株価、大株主検索、株価データダウンロード、四季報AIなど

旧記事ではベーシック年12,000円、プレミアム年60,000円(税別)としていましたが、現在は税込表記でベーシック年12,500円、プレミアム年58,000円となっています。また、無料ゲストやエントリープランも含めた比較が必要です。

無料のネット証券版四季報で十分な人

まず確認しておきたいのは、会社四季報の最新データを見るだけなら、ネット証券版で十分な人も多いということです。

たとえば楽天証券は、会社四季報の閲覧方法についてのページで、最新データを発行日当日にWeb、マーケットスピード、iSPEEDで無料閲覧できると案内しています。SBI証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券でも、ログイン後の個別銘柄情報から四季報データを確認できるのが一般的です。

無料のネット証券版が向いているのは、次のような人です。

  • 気になる銘柄の四季報コメントを確認できれば十分
  • 保有銘柄やウォッチ銘柄が少ない
  • 四季報を年4回ざっと読む程度
  • スクリーニングは証券会社の無料ツールで足りる
  • 新NISAやインデックス投資が中心で、個別株分析の頻度が低い

ネット証券での情報収集を重視するなら、当サイトのSBI証券の特徴楽天証券の特徴マネックス証券の特徴もあわせて確認しておくとよいでしょう。

書籍版の会社四季報が向いている人

書籍版の会社四季報は、一覧性と読み込みやすさに強みがあります。東洋経済STOREの会社四季報2026年2集春号では、定価2,900円(税込)、年4回発行とされています。毎号買うと年間11,600円です。

書籍版が向いているのは、次のような人です。

  • 紙でページをめくりながら銘柄を探したい
  • 四季報を読み込む時間をまとめて取りたい
  • パラパラ見て偶然の銘柄発見をしたい
  • 検索よりも一覧性を重視する
  • 四季報オンラインのスクリーニングまでは使わない

ただし、紙の四季報は検索や条件抽出が苦手です。PER、PBR、ROE、ROA、配当利回り、営業利益率、自己資本比率などを組み合わせて銘柄を探したいなら、オンライン版や証券会社のスクリーニング機能の方が効率的です。

株価指標の読み方は、当サイトのPBRの意味と読み取り方、Money LifehackのPERのやさしい解説も参考になります。

四季報オンラインの強みはスクリーニングと過去データ

四季報オンラインの価値は、単に四季報をWebで読めることではありません。最大の強みは、四季報データを検索・比較・蓄積データとして使えることです。

公式の機能一覧によると、ベーシックでは四季報最新号データや269項目のスクリーニング、プレミアムでは1,100超のスクリーニング項目、30期分の業績財務データ、1936年創刊号からのアーカイブ、大株主検索、株価データダウンロードなどが利用できます。

たとえば、次のような使い方をする人には価値があります。

  • 高ROE・低PBR・増収増益など複数条件で銘柄を探したい
  • 四季報の見出しやコメントで銘柄を横断検索したい
  • 四季報先取りで発売前の注目銘柄を確認したい
  • 過去の四季報コメントと現在の業績変化を比較したい
  • 大株主や大量保有報告書を投資判断に使いたい
  • 株価データや業績データをダウンロードして分析したい

企業の財務データを読む力を高めたい場合は、Money Lifehackの財務諸表の種類と読み方も役立ちます。

ベーシックとプレミアムはどちらを選ぶべき?

個人投資家が最初に検討するなら、基本はベーシックで十分です。月額1,100円、年額12,500円で、最新号データ、四季報先取り、見出し検索、269項目のスクリーニングが使えます。

一方、プレミアムは月額5,500円、年額58,000円とかなり高額です。創刊号からのアーカイブ、1,100超のスクリーニング項目、30期分の業績財務データ、大株主検索、リアルタイム株価、四季報AIなどを本格的に使う人向けです。

ざっくり言えば、次のように考えるとよいでしょう。

タイプ おすすめ 理由
個別株をたまに買う人 ネット証券版で十分 最新号の四季報コメント確認が中心なら無料で足りる
四季報を毎号読み込む人 書籍版またはベーシック 紙の一覧性か、検索性のどちらを重視するかで選ぶ
銘柄発掘を効率化したい人 ベーシック 四季報先取り、見出し検索、スクリーニングが使える
本格的にデータ分析する人 プレミアム 長期業績、大株主検索、全アーカイブ、データDLが使える
インデックス投資中心の人 不要 個別株分析の頻度が低ければ費用対効果は低い

四季報オンラインのデメリット

四季報オンラインは便利ですが、誰にでも必要なサービスではありません。

主なデメリットは次の通りです。

  • ベーシックでも年間12,500円、プレミアムは年間58,000円とコストがかかる
  • 機能が多く、使いこなさないと費用対効果が下がる
  • ネット証券版でも最新号の四季報データは無料で読める
  • スクリーニング結果だけで買うと、定性面の確認が不足しやすい
  • 短期売買目的で使うには、情報がすぐ株価に織り込まれる可能性がある

また、四季報オンラインは銘柄分析を助けるツールであって、利益を保証するものではありません。条件検索で良さそうな銘柄が見つかっても、決算短信、有価証券報告書、株価チャート、競合環境、株主還元方針などを合わせて確認する必要があります。

ポイント投資の攻略ブログでは、ポイント投資とポイント運用の違いや、STOCKPOINT for MUFGで個別株を疑似体験する方法も紹介されています。いきなり有料ツールや個別株に大きく投資するのが不安な人は、少額投資やポイント投資で値動きに慣れるのも選択肢です。

結論:四季報オンラインは「個別株を本気で探す人」向け

四季報オンラインは、個別株を継続的に調べる人にとっては便利なサービスです。特に、スクリーニング、四季報先取り、見出し検索、過去データ比較を使う人なら、ベーシックでも十分に価値があります。

一方で、最新号の四季報コメントを確認するだけなら、ネット証券版で足ります。紙でじっくり読みたい人は、書籍版を年4回買う方が合う場合もあります。

プレミアムは、長期業績データ、大株主検索、四季報AI、全アーカイブ、株価データダウンロードまで使い込む人向けです。年間58,000円のコストを回収するには、投資資金がそれなりにあり、銘柄分析を投資成果につなげる意識が必要です。

まとめると、まずはネット証券版の無料四季報で十分に使ってみる。足りないと感じたらベーシックを検討する。本格的なデータ分析まで必要になったらプレミアムを検討する、という順番が現実的です。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。