リバランスの基本

リバランスとは、株式、債券、預金、REITなどの資産配分が当初決めた比率からずれたときに、元の配分へ近づける作業です。相場が上がった資産を一部減らし、比率が下がった資産へ回すことで、取りすぎたリスクを戻します。

この記事の結論

  • リバランスは利益を最大化する作業ではなく、リスクを元の範囲に戻す作業。
  • 頻度は年1回、年2回、または資産比率が大きくずれたときで十分。
  • 新NISAでは売却益は非課税だが、売却した枠の再利用には翌年以降の扱いがあるため安易に売買しない。
  • 課税口座では売却益に税金がかかるため、追加投資や積立配分の変更で整える方法も有効。
  • リバランス前に、生活防衛資金、投資目的、リスク許容度が変わっていないか確認する。

リバランスの方法

方法 向いている人 注意点
年1回 長期投資をシンプルに続けたい人 大きくずれた局面では対応が遅れることがある
年2回 相場変動を少し細かく管理したい人 売買回数が増えすぎないようにする
一定比率ずれたら実行 資産配分を厳密に管理したい人 基準を細かくしすぎると売買が増える
積立額で調整 NISAや課税口座で売却を減らしたい人 大きな資産額では調整に時間がかかる

なぜリバランスが必要なのか

相場が上がった資産は、気づかないうちにポートフォリオ内の比率が大きくなります。たとえば株式50%、債券30%、預金20%で始めた人が、株高で株式70%になれば、当初より大きな値下がりリスクを取っている状態です。

リバランスは、好調な資産を少し減らし、比率が下がった資産を増やす作業です。上がったものを追いかけすぎず、下がったものを無視しすぎないためのルールとして使えます。

新NISAでは売却回数を増やしすぎない

新NISAでは売却益が非課税になるため、課税口座よりリバランスしやすい面があります。ただし、売却した非課税保有限度額の再利用は翌年以降であり、年間投資枠の範囲内です。短期的な値動きで頻繁に売買すると、長期投資の軸が崩れやすくなります。

NISAでは、まず今後の積立配分で調整できないかを考えます。株式比率が高くなりすぎた場合、新規積立を一時的に債券ファンドや預金側へ寄せるなど、売却しない調整も選択肢です。

課税口座では税金と手数料も見る

課税口座で含み益のある投資信託やETFを売ると、売却益に税金がかかります。リバランスのために売却した結果、税金で資産が減る場合があります。

売却を急がず、追加資金、分配金、利金、ボーナス投資で比率を戻せるなら、その方が税務上も管理しやすくなります。

年1回で十分な人が多い

毎月のように細かくリバランスすると、相場を見すぎて売買判断がぶれやすくなります。多くの長期投資家にとっては、年1回、家計の見直しやNISA設定の確認と合わせて行うくらいが現実的です。

ただし、相場急騰・急落で株式比率が大きく変わった場合は、年1回を待たずに確認してもよいです。基準は事前に決めておくことが重要です。

確認チェックリスト

  • 現在の資産配分を確認する。
  • 目標配分から大きくずれた資産を確認する。
  • 売却ではなく、今後の積立額で調整できないか考える。
  • 課税口座で売る場合は税金と手数料を確認する。
  • 投資目的やリスク許容度が変わっていないか見直す。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。