投資信託

SBI証券のロボアド(WealthNavi for SBI証券)のサービス開始

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大手ネット証券で続々とサービスを開始しているロボアドとそれを利用した資産運用サービス。ネット証券最大手のSBI証券も2017年1月31日よりサービスを開始しました。

WealthNavi for SBI証券というサービスで、ウェルスナビというロボアド活用の投資サービスを提供している会社と連携した投資一任契約による投資サービスとなっています。海外ETFに対して投資方針に合わせて自動投資してくれるサービスとなっています。

今回はそんなSBI証券のWealthNavi for SBI証券について紹介します。

資産運用を自動化するロボアド

ロボアドはロボットアドバイザーの略です。
これは投資における資産配分についてシステム的に自動で決定してくれるというものです。

最適ポートフォリオを提案!ロボアド(ロボアドバイザー)とは何か?」でも紹介しているように、楽天証券の楽ラップ(ファンドラップ)、マネックス証券のMSV LIFE(投資一任運用・海外ETF)、松井証券の投信工房(投信積立)のように、ロボアドを活用したサービスが多数登場しています。

今回のSBI証券のWealthNavi for SBI証券は仕組み的にはMSV LIFEと同様の、投資一任運用・海外ETFによるサービスとなっています。

ロボアドの名称 タイプ 手数料 特徴
楽ラップ(楽天証券) 投資一任・ファンドラップ 1%以下 投資信託に分散投資をするサービスです。サービス利用について年間で約1%程度の手数料が必要。
MSV LIFE(マネックス証券) 投資一任・海外ETF 1%以下 投資信託ではなく、海外ETFに対して投資をするという特徴があります。年間で約1%程度の手数料が必要。
投信工房(松井証券) 投信積立 0.4%以下 投資一任ではなく、あくまでも投資信託の積立投資をサポートするツール。そのため、年間管理費の手数料がかかりません。
WealthNavi for SBI証券(SBI証券) 投資一任・海外ETF 1%ちょっと MSV LIFEと同様に海外ETFに対して投資。年間で約1%程度の手数料が必要。

 

ウェルスナビの特徴とメリット、デメリット

ウェルスナビは2015年創業の日本初の会社で、ポートフォリオ理論に基づいた長期投資と自動運用サービスを組みいれたサービスを提供しています。2016年11月にSBI証券と資本提携・業務提携を発表しました。2017年1月31日には同社が提供しているロボアド+資産運用サービスをSBI証券の資産運用サービスとして展開を介しています。

 

投資対象は米国上場の7つのETF

米国株:VTI (バンガード・トータル・ストック・マーケット)
日本⁺欧州株:VEA (バンガード・FTSE先進国株式(除く米国))
新興国株:VWO (バンガード・FTSEエマージングマーケット)
米国債券:AGG (iシェアーズ・コア・米国総合債券市場)
物価連動債:TIP (iシェアーズ 米国物価連動国債)
金:GLD (SPDR Gold Shares)
不動産:IYR (iシェアーズ 米国不動産ETF)

上記の7つのETFに分散して投資をします。投資資金の配分は運用資金のリスクに対する許容度やあなたの投資方針などによってリスク1~リスク5の5段階のレベルで変更されます。

 

DeTAXで税金の繰り延べ運用ができる

ウェルスナビの大きな特徴はリバランスの際に、含み益が実現利益となる場合、税金の発生の負担を抑えるために同タイミングで含み損が出ているETFがあれば同士に損出しも行い、できる限り課税されないような仕組みを取っています。これがDeTAX(デタックス)です。

当ブログでも「長期投資の鉄則の一つは「課税(税金)を繰り延べ」すること」と指摘しているように、税負担を先延ばしすることは、複利効果をより大きく発揮するためにも重要です。ウェルスナビはこうした課税の繰り延べをシステマティックに行えるというのは大きなメリットがあるといえるでしょう。

 

注意点は運用は米ドル建てであるということ

ウェルスナビの運用は米ドル建ての米国ETFで運用されています。管理画面上は円建てとなっていますが、それはあくまでも現在のレートで日本円に換算した金額となります。

別に米ドル建てであることに大きな問題はありませんが、すべに別の運用でドル建ての投資をしているという方は、米ドルの比率が大きくなりすぎないように注意したほうがいいかもしれません。

 

総合的な手数料はやや高め

手数料という面で比較すると、他のロボアドによる運用サービスと比較するとやや高めといえそうです。

最初の表にも書いた通り、同じ投資一任サービスとなっている楽ラップやMSV LIFEが1%未満としているのに対して、ウェルスナビは基本手数料1%+信託報酬相当(0.15%程度)となるので、少しコストは高めの設定になっています。

 

最低投資金額が高い

これもデメリットですね。ウェルスナビの最低投資金額は30万円となります。楽天証券(10万円~)やマネックス証券(1万円~)と比較するとややハードルが高いですね。

 

ウェルスナビを使うには?

大きく二つの方法があります。

 

1)ウェルスナビのサービスを直接利用する

SBI証券を経由しない場合でもウェルスナビから直接申し込みが可能です。口座開設は下記の公式ホームページから行うことができます。

>>ウェルスナビ公式ホームページ

 

2)SBI証券を経由して利用する

SBI証券に口座を持っている人はSBI証券を通じて申込が可能です。

>>SBI証券公式ホームページ

 

以上、ロボアド活用の資産運用サービスWealth Naviについてまとめてみました。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。