株式投資をしていると、企業同士の合併による株式交換は株式併合などによって、保有株数に端数が生じることがあります。いわゆる端株と呼ばれるものです。
たとえば株式併合によって持ち株数に0.5株というように1株単位に満たない株が生じるケースがあります。こうした1株未満の端株は強制的に一括処理されます。この場合に自宅に届くのが「端数株式処分代金領収証」です。
端株が発生する理由
企業同士の株式交換で合併される場合や、株式併合を行う場合などに発生します。
特に「単元未満株取引」を行っているようなケースで発生しやすいです。単元未満株取引は100株未満の「単元未満株」の株取引ができるサービスです。
最近だと「SBIネオモバイル証券」などは単元未満株取引を中心に行える小額問うサービスとして人気を集めています。
たとえばSBIネオモバイル証券でA会社の株を1株だけ保有しているとします。このケースでA会社が10株を1株へ株式併合した場合、持ち株の1株は0.1株の端株となるわけです。
郵便局の持ち込めば数分で現金化できる
端数株式処分代金領収証はこのようにして発生した端株(取引できない株)を強制的に決済して現金化する際の現金受け渡しに用いられます。
端数株式処分代金領収証には、処分時の価格が受け取れる証券で、郵便局(ゆうちょ銀行)に持ち込むことで現金化することができます。
必要なものは受領印(印鑑)だけです。実印である必要はありません。認印で大丈夫です。
有効期限は短いので注意
実はこの端数株式処分代金領収証は払い渡し期間が1か月ちょっとしか設定されていません。後でいいや。として放置していると期限切れ……なんてことになりかねません。
そもそも端株分なので金額的には数百円~千円程度でしょうが、勿体ないです。届いたら早めに手配しましょう。
期間経過後は必要事項を記入して郵便でも大丈夫
ただ、期限経過後も、郵便局(ゆうちょ銀行)では払い戻しできませんが、必要事項を記入したうえで郵送すれば、指定した銀行に振込してもらうことはできます。
端数株式処分代金領収証の裏面に記入欄や郵送先のことが記載されていますので、こちらから手続きしましょう。