株式投資

楽天銀行の株式配当金受取プログラムの活用術と攻略法

ネットバンクの楽天銀行には、株式投資をしている人に対するユニークで有益なサービスがあります。その一つが「株式配当金受け取りで現金プレゼントキャンペーン」です。

常設(毎月実施)のキャンペーンとなっていて、期間中に株式配当金受け取りプログラムにエントリーをすると、当月の配当金受け取り件数に応じて×10円が受け取れるというものです。

仮に10件に配当受け取りがあれば10円×10件=100円の現金プレゼントとなります。

今回はそんな楽天銀行の株主配当金受取現金プログラムの基本と活用方法、注意点を紹介します。

株式配当金受取現金プログラムとは?

株の配当金を楽天銀行口座で受け取ることで、受け取り件数に応じてお金がもらえる現金プレゼントキャンペーンです。

ちなみに株を預けている証券会社はグループネット証券の楽天証券である必要はありません。他の証券会社に預けている株の配当金でも楽天証券受け取りとしておけば株式配当金受取現金プログラムの対象です。

株式配当金受取現金プログラムの利用方法

利用方法は「楽天銀行」に口座開設の上、お取引証券会社で配当金の受け取り方法を「登録配当金受領口座方式」に設定の上、振込先を楽天銀行に設定しておきます。

あとは、楽天銀行にログインをして、株式配当金受取現金プログラムのキャンペーンページで「エントリー」をすれば完了となります。

>>楽天銀行に口座をお持ちでない方はこちら

取引証券会社で「登録配当金受領口座方式」に設定

ちょっと耳慣れない言葉かもしれません。

株の配当金を受け取る3つの方法とそれぞれのメリット、デメリット、注意点株式の配当金を受け取る方法は大きく「従来方式(配当金領収証方式)」「銀行に振り込んでもらう方法(登録配当金受領口座方式)」「証券会社の口...

上記の記事でも紹介していますが、株式配当金の受け取り方法は「従来方式(郵便局で受領証と交換)」「株式数比例配分方式(株を預けている証券会社に振り込む方法)」「登録配当金受領口座方式(指定した銀行口座に振り込む方法)」の3つがあります。

このうち、株式配当金受取現金プログラムを利用するには楽天銀行に配当金を振り込む必要があるので「登録配当金受領口座方式」に設定する必要があります。

設定はお取引の証券会社で手続きできます。オンライントレードができるなら証券会社の管理画面の「口座設定」などから変更できるはずです。

楽天銀行でエントリー

楽天銀行に口座を開設している前提ですが、ログイン後のページに「キャンペーン」のページから「株式配当金受取プログラム」に移動して「エントリー」をします。

ちなみに、こちらの株式配当金受取プログラムにエントリーは1カ月単位となっていますので、毎月エントリーが必要になります(配当金の入金と前後してもOKです)。

株式配当金受取プログラムの注意点

配当金の受領方式は、登録配当金受領口座方式にする必要があります。こちら複数の証券会社に口座をお持ちの場合、配当金の受け取り方法を登録配当金受領口座方式に変更するとすべての証券会社が変更となります

特に注意したいのはNISA口座を利用している人です。NISAで配当金を非課税とするには登録配当金受領口座方式ではなく、株式数比例配分方式としておく必要があります。

NISA(ニーサ・小額投資非課税制度)の基本と活用術。非課税メリットを生かして資産形成を有利にする日本版ISAは証券投資に対する優遇税制が終了すると同時に行われる税の優遇措置です。1年あたり100万円(2016年以降は120万円)まで...

株式配当金受取プログラムの攻略法

そんな、株式配当金受取プログラムの攻略法というか、お得に使うテクニックを一つ紹介していきます。

それは単元未満株に投資をして少額多数の配当金を楽天銀行に集約して、株式配当金受取プログラムから10円×銘柄数のお小遣いをもらうという方法です。

通常、株式は100株単位(単元株)が取引単位となります。この単元株未満(1株~99株)で株を売買できるサービスもあります。これが単元未満株取引です。

積立投資におすすめの単元未満株取引株式投資においては、「単元株」という取引単位があります。これは株式を売買する上での最低単位で企業によって異なります。1株単位~1000株...

こちらを利用すれば、最低1株から株を買えます。

仮に500円位の株価の株を1000社分購入したとしましょう。必要資金は500円×1株×1000社=50万円です。

で、この1000社から年に1回の配当金が出るとしましょう。

そうすれば1000社×10円(株式配当金受取プログラム)=1万円の現金プレゼントがもらえるという事になります。この現金プレゼントは通常の配当金とは別にもらえることになります。

利回りとして考えたらかなりお得度が高いと思いませんか?

売買コスト(取得コスト)が問題

従来、このテクニックには問題がありました。それは、単元未満株を取得するにあたってのコストです。

単元未満株取引は「SBI証券」「マネックス証券」「auカブコム証券」などで提供されていますが、いずれも手数料は最低でも50円くらいかかります。

500円の株を買うのに50円の手数料は高いですね……株式配当金受取プログラムだと5回分です。ちょっと現実的ではないですね。

月額200円の手数料のネオモバ登場で一変

ただ、2019年4月にサービスが開始された、SBIネオモバイル証券が登場して話が変わってきました。

Tポイント投資!SBIネオモバイル証券(ネオモバ)はTポイントで国内株を1株から購入可能 共通ポイントカードの中でも最大手のTポイントがいよいよ、ポイント投資サービスを2019年4月10日に開始しました。 共通ポ...

同社はTポイント(や現金)を使って最低1株から手数料月額200円~というコストで株を売買できるサービスを始めています。

月間取引額50万円までは200円の手数料なので、1株500円の株を1000株(1000社)以内なら200円のコストで手に入れることができる計算となります。

ネオモバ×楽天銀行(株式配当金受取プログラム)を利用すれば、フル活用できることになりそうです。

>>SBIネオモバイル証券公式ホームページ

>>楽天銀行公式ホームページ

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。