先日、NISAを恒久化せず廃止するという内容の記事を書きましたが、もう一つのNISAである「つみたてNISA」については2037年まで運用可能なつみたてNISAの有効期限を延長し、いつ始めても20年間非課税となるように改めるそうです。
年間40万円までの投資を2037年まで開始することができる
現行の制度だと、2037年末までが最終の非課税期間となっています。
これまでのルールだと2019年以降は20年の運用ができず19年間、2020年だと18年間、2021年だと17年間……というように制度終了の2037年で非課税期間が終了することになります。
これを、2020年の税制改正で、いつからつみたてNISAを始めたとしても20年間は非課税で運用できるように改められる見込みです。
ただし、最後につみたてNISAを開始できるのは2037年(運用終了は2056年末)までとなる見込みです。
つみたてNISAについて思うこと
資産形成を図るうえで、つみたてNISAはいい制度だと思います。
2019年6月末時点で147万口座、買い付け額は1780億円とそこそこ普及しています。利用者は40歳代25.9%と最も多く、次いで30代となっているようです。
1年で100万口座を達成するなど順調に伸びており、国民の資産形成に資する内容です。
年40万円までの投資というのも、積立投資の拠出金と考えたら十分でしょう(ただ12か月で割り切れないのは良くないと思うけど)。
老後までに2000万円必要という話でも、年40万円を30年積立すれば5%ほどの利回りを前提とすれば十分に達成可能です。
もう一つの税制優遇のある運用手段であるiDeCo(イデコ)との違いについては以下の記事をご覧ください。