投資信託の種類の中でも「バランス型」と呼ばれるタイプについて、その特徴や選び方などについて分かりやすくまとめていきたいと思います。
バランス型投資信託、バランスファンドと呼ばれるタイプのファンドは、そのファンド自身が複数のアセットクラス(投資対象)にバランス運用しているタイプのファンドになります。
バランス型投資信託とは?
複数のアセットクラス(資産対象)に対して一定の配分で分散投資をしているファンドです。一般に投資信託の世界では投資対象を以下のようなアセットクラスに分類していることが多いです。
- 国内株式型
- 米国株式型
- 先進国株式型
- 新興国株式型
- 世界株式型
- 国内債券型
- 先進国債券型
- 新興国債券型
- 国内リート型
- 海外リート型
一般には株価指数がそれに該当します。TOPIXや日経225は国内株式型、ダウ平均は米国株式型、MSCIコクサイは世界株式型といった具合です。
インデックスファンド(指数連動型のファンド)は上記それぞれに連動するように作られているわけですが、バランス型ファンドというのはこれらの指数の内、複数に投資をするように作られているファンドです。
たとえば、バランス型ファンドとして人気の高い、ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)は
- 日本株(25%)
- 先進国株式(25%)
- 日本債券(25%)
- 世界債券(25%)
という比率で投資をしています。それぞれの中身はいわゆるインデックスファンドで、日本株ならTOPIXに連動といったようになっているわけです。
機械的に均等に運用するものもあれば、一定の範囲内で変動させるタイプもあります。
バランスファンドのメリット
バランスファンドへの投資メリットは「投資が最初から分散投資されている」という点にあります。リスク資産への投資は分散投資を行うことで、リスクを低減し期待リターンを高めることができます。
ところが、それを実際にやろうと思うと資産配分(アセットアロケーション)の決定や実際のリバランス(配分割合の調整)などが必要になります。
バランス型投資信託の場合、こうした配分を自分で行う必要がないため、投資に手間を欠けたくはないが、分散投資をはやっておきたいという方のニーズに最大限答えることができます。
最近では、こうした分散投資をシステム的に行うことができるロボアド投資(ロボットアドバイザー投資)というものもありますが、それより簡便的に行うことができるのがバランス投資のメリットです。
バランスファンドのデメリット、リスク
デメリットとよべる部分は「最適投資は難しい」という点です。
たとえば、タイミングを狙って売買益を狙いたいというような場合、バランスファンドは良くも悪くも分散されているので大きな利益を狙いにくいです。
また、バランスファンドとしてはリスク分散ができていたとしても、他の投資商品にも投資をする場合、あなたの資産運用全体のバランスを把握するのが難しくなるという問題点もあります。
投資・資産運用についてあまり深く考えたくないという人には向いているファンドではありますが、資産配分や投資タイミングをしっかり自分で考えたいという方にとってはやや無駄があるファンドだといえそうです。
人気の高いバランスファンドのランキング
以下は、楽天証券におけるバランスファンドの人気ランキングです。
人気が高いからといってよいファンドだと断定できるわけではありませんが、ネット証券は窓口の投信販売とは違って、コストの高い(手数料の高い)ファンドを売りつけるようなことはしないので、それぞれのジャンルで人気の高いファンドというのは一定の強みがあるファンドと評価できると思います。
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
- 世界経済インデックスファンド
- 三菱UFJ DCバランスイノベーション
- LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド
- 楽天資産形成ファンド
- 楽天インデックスバランス(DC年金)
- 投資のソムリエ(DC年金)
- GCIエンダウメントファンド(成長型)
- eMAXIS バランス
- GCIエンダウメントファンド(安定型)
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