2018年9月にサービスを開始する新しい証券会社に「tsumiki証券(つみき証券)」が登場します。tsumiki証券は百貨店のマルイやエポスカードなどを提供する丸井グループで異業種による証券参入となります。
最大の特徴は投信積立に絞ったサービスと、実際の買い付けを丸井グループのエポスカードを使ってクレジット決済でき、ポイントも貯まるという特徴です。今回はそんなtsumiki証券とエポスカードの両面について評価していきたいと思います。
tsumiki証券とはどんな証券会社なのか?その特徴
特徴をまとめると以下の通りになります。
- 積み立て投資に特化した証券会社で取扱商品は投信のみ
- 投資できる投信はつみたてNISA対応のもので厳選した4商品
- 投信買い付けはエポスカードのクレジット決済でポイントも付与
- 全国のマルイ店舗で投資相談もできる
サービス内容としてはかなり制限されています。取扱商品が投資信託のみとなっており、かつ投資できる対象も当初は4つだけです。
- コモンズ30(コモンズ投信)
- セゾンバンガード・グローバルバランスファンド
- セゾン資産形成の達人ファンド
- ひふみプラス
なので、積極的に投資をして資産運用をしたいという人よりも、投資には興味があるけど、通常の証券会社は敷居が高いというユーザー向けの証券会社だといえるでしょう。
最大の特徴はエポスカードで投信が買えるということ
エポスカードはマルイのクレジットカードですね。
マルイがお得になる特典や、提携店舗(エポトクプラザ)でのお得な特典、充実した海外旅行保険などがありお得な年会費無料のクレジットカードです。
そんなエポスカードを使って投資信託を購入することができ、かつポイントも貯まるというのが最大のウリです。
重要なのは「ポイント付与」というところですね。
エポスカードのポイント還元率は購入額の0.5%です。仮にそのまま導入すれば、実質的に投資信託を0.5%分だけお安く購入できるということになるわけです。
tsumiki証券の発表当初は、このクレジットカードでポイントが貯まる証券会社というのはすごく評判になりました。
クレジットカードで投資信託が買える証券会社はあった?
これまでもマネックス証券はセゾンカードを使って、楽天証券は楽天カードを使って投資信託を購入するサービスはありましたが、どちらもクレジット決済ではなくクレジットカードの支払い口座を使って買い付けをするという内容でした。
なので、tsumiki証券と違ってクレジットカードのポイントは付与対象外という点に違いがいあります。
やはり投資初心者向けのtsumiki証券
まだ、サービスの内容などが出そろっていないうえ、口座開設もできません。
現在でそろっている情報だけではなんとも評価しがたいところがありますが、すでに投資信託などに投資をしている人があえて、tsumiki証券に投資資金を移すまでのメリットはないのではないか?というのが私の感想です。
あくまでもエポスカードユーザーの方で、投資に興味があるけど踏み出せていない人がターゲットになりそうです。
実際に、tsumiki証券に関するプレスリリースでも、エポスカード会員の内、20代、30代の女性会員の比率が高く、その方たちを投資・資産運用を始めるきっかけとしたいという表現があります。
そんな意味もあるので、サービス内容も取扱い商品もシンプルにしているのだと思います。
現時点でバリバリに投資をしている人にとっては物足りない感もありますが、今後に大変期待したい証券会社+クレジットカードですね。
※この記事はサービス内容等が追加で発表されたら更新していきます。