FX取引(外国為替証拠金取引)は、為替取引をするのであれば、現状でもっとも低コストで行える外貨投資の手段です。
そんなFX取引を始めるにあたって必要なFX会社・FX口座を紹介していきます。FX会社は多数ありますが、選ぶポイントは様々です。今回はあなたの取引スタイルや外貨投資をする目的に合わせてのFX会社選びのコツも紹介します。
もくじ
FX会社を比較するポイント
比較するべき重要な要素としては以下の項目があります。
- 手数料(為替スプレッド)
- 取引に関するサービス(投資単位、特殊注文、自動売買)
- +αのサービス(出金サービス)
多くの方はFX取引は為替を売買する、保有するなどして利益を得ることかと思います。そうした点で重要なのは、やはり「コスト」ですよね。
また、取引についてもFXの取引単位をより少ない金額でできるようにしている会社や、特殊注文や自動売買といったような特殊なトレードサービスを提供しているFX会社もあります。
最後のプラスアルファのサービスは、FXで買った外貨を出金できる(海外旅行等で使える)といったような投資外のサービスを指します。FX取引をそんな風に、投資外で使っていらっしゃる方も実は少なくないですよ。
FX初心者におすすめのFX会社
FX取引は初めてという初心者の方にお勧めなのは、取引のしやすいFX会社です。
一般にFX取引は為替取引初心者の方にとってハードルが高いです。使われている用語が難解であるというのはもちろんですが、最低取引単位が大きい(高い)からです。通常FX取引は最低取引単位が米ドルで1万通貨(1万ドル)です。
1万ドルというのは1ドル110円とすれば、最小取引単位が110万円単位ということになります。この取引単位は大きすぎる……。という方が多いです。
そんな中でネット金融サービスの大手のSBIが提供しているSBI FXトレードはFX取引を1通貨単位(1ドル単位)で取引できるサービスを提供しており、多くのユーザーから高評価を受けています。
FX取引の入門としておすすめです。
FXの取引コストを重視する方向けのFX会社
FX取引におけるコストは「スプレッド」と呼ばれる通貨取引時の差です。
買い:1ドル=110.25円
売り:1ドル=110.23円
上記の場合、買うなら1ドル110.25円で買うことができ、売るなら1ドルを110.23円で売れる、ということになります。この差がスプレッドコストでFX会社にとっての手数料です。
当然ですが、投資家からすればこのスプレッドは小さければ小さいほど良いということになります。こうしたコスト重視派の方にお勧めなのは、DMM FXやGMOクリック証券FXネオです。
いずれも米ドルのスプレッドコストは原則0.3銭です。
自動売買・システムトレードに優れたFX会社
続いては、FX取引(為替取引)をよりシステマチックにしたいという方にお勧めのFX会社です。システムトレードというのは「特定のルール(戦略)」に従って為替取引を自動で行うようにしたプログラムです。
戦略(ストラテジー)を選択すればあとはそれに従い自動的に為替取引をしてくれます。もちろん、100%勝てるものではないですが、様々な戦略に合わせたFX取引が可能です。
システムトレードの分野では「ひまわり証券のループ・イフダン」や「インヴァスト証券のシストレ24」などがあります。
ひまわり証券のループ・イフダン
非常に分かりやすいシステムトレードです。相場が一方方向に動くのではなく上下運動する性質を利用して、下がったら買い、上がったら売りをシステムが自動で売買してくれるシステムトレードです。小刻みに利益を積み上げ行けるシステムトレードとなります。
相場が停滞しているときに非常に強いシステムトレードです。一方で短期的な相場の急変や大幅な水準変更には弱い特性があります。
単純な逆張りシステムトレードではありますが、ハイリターンを狙うのではなく、コツコツ投資をしたい人にお勧めできそうなシステムトレードです。
インヴァスト証券 シストレ24
インヴァスト証券のシストレ24はFX自動売買(システムトレード)における様々な戦略(ストラテジー)が公開されており、それを自由に選ぶことができます。成績(収益率)や最大リスクも公開されており、それらから自分で選ぶことができます。
ほぼ、FX取引を自動化することができるという点が大きいです。もっとも、成績(収益率)は過去におけるものであり、今後もそれが約束されるものではありませんが、内容としては大変面白いです。
外貨出金サービスのあるFX会社
最後は、FX取引を資産運用・投資としてだけではなく、外貨として「使う」ということまで考えた時のFX会社です。
この外貨を使うという分野に関しては「マネーパートナーズ」というFX会社が業界における雄です。
- 外貨両替サービス(投資している外貨を外貨のまま出金)
- マネパカード(外貨をMastercardプリペイドカードとして出金)
という二つのサービスを提供しています。どちらもFX取引の特徴である低コスト(低スプレッド)を活かして、低コストで外貨を使うことができます。
※どちらも同じ会社のサービスですが、現金派は外貨両替サービスで、カード決済中心ならマネパカードって感じです。
まとめ。FX会社を上手に活用しよう
いまさら感はありますが、私なりにいろいろなFX会社で取引してきた中での、FX会社の選び方をまとめてみました。
最初はある程度「大手」とされるFX会社を使った方がよいと思います。
実際にいろいろなトレードをするようになったら何かに特化したようなトレードスタイルも出てくると思いますし、詳細なスペックも比較するべきかもしれません。ただ、FX取引を最初に始めるにあたって、今回紹介したようなFX会社であれば、それほど大きな差ではありません。
細かいスペックを比較して選ぶよりも、ざっくりとしたところで大手を選んでおいて、実際にFX取引を経験してから、もっと細かいところを比較していくと良いと思います。
以上、おすすめのFX会社を目的別に比較してみました。