米国株取引や海外ETF取引などでは「米ドル」が取引通貨となっています。米国株取引が可能な国内大手ネット証券の場合(SBI証券、マネックス証券、楽天証券)は、いずれも片道で25銭の為替手数料が必要となります。
米ドルと円の為替レートを1ドル100円と見た場合でも手数料率は0.25%と決して安くはありません。このコストはSBI証券ならんとわずか0.5銭(手数料率同0.005%)にまで引き下げることが可能です。今回はそんなSBI証券での米国株投資用の米ドルを低コストで調達する方法をまとめます。
SBI証券のFX取引を利用しての現引き
方法はSBI証券のFX取引を利用するというものです。FX取引は取引コスト(スプレッド)が米ドルの場合、わずか0.5銭で済みます。この超低コストを利用して米ドルを調達するという方法になります。
最低は1万ドルから
ちなみに最初に書いておきますが、この方法は最低1万ドル(約100万円)が最低取引単位となります。柔軟に1000ドルとか500ドルといた単位で行うことはできません。10500ドル必要というケースはこのFXを利用した方法で1万ドルだけ調達して、500ドルは別途通常の方法で調達すればOKです。
まとめた米ドルを調達するときに利用してください。
まずはFX口座の開設+振替
SBI証券に口座開設後「SBI FXα」というFX取引利用が可能になります。
ちなみに、私はすでに口座を開設しているの「取引」となっていますが、未開設だと「開設」となっているはずです。こちらから申し込みをすればOKです。
投資資金はSBI証券のものとは共有されませんので、FX口座へ振替をしておく必要があります。SBIハイブリッド預金を利用している場合も要振替です。
「入出金・振替」→「振替」で振替元(証券総合口座)→「FX口座」を選択して手続きをします。
振替金額は現在の米ドルの為替レート×1万通貨分が必要となります。あとで戻すことは可能なので少し余裕を持った金額を振り替えておくとよいでしょう。
FXで米ドルを購入する(ドル円)
ドル円を購入します、SBI証券のFX取引は米ドルを1000通貨単位でも売買できますが(SBI FXミニ)、現引き(米ドルとして調達)する場合は1万通貨単位(SBI FX α)のみですのでご注意ください。
発注は『FX取引サイト』に移動して、取引を選択します、商品は「SBI FX α」で通貨ペアは「米ドル-円」、取引を「新規買」にしてちゅうもんします。数量は1単位=1万米ドルです。
発注をして成立すれば1万ドル分の通貨ペアがアカウントに反映されます。
FXの米ドルを「現引き」する
続いて、現引きします。口座管理の建玉から現引きの指示が可能です。
なお、現引きするためは、口座内に売買成立したタイミングでの為替レート×1万の資金が入っている必要があります。
現引きが完了するとその分(1単位なら1万ドル)があなたの「外国株取引口座」の買い付け余力として反映されます。
以上が主な流れとなります。1万ドル単位という大きな単位でしか調達できないのが玉に瑕ではありますが、わずか0.5銭というローコストで投資用外貨が調達できるのはかなり魅力的といえるでしょう。
ちなみに、SBI証券は外貨の出金(住信SBIネット銀行)も手数料無料で外貨普通預金に行えるようになっています。同行は「住信SBIネット銀行VISAデビット付キャッシュカード」のサービスの中で、海外等での米ドル決済で外貨普通預金から直接決済ができる仕組みを用意しています。
これを利用すれば海外旅行などで決済する米ドルもわずか片道0.5銭というコストで調達することができるわけです。本来の利用方法とは異なりますが、こうした活用方法もあります。
以上、SBI証券で米国株取引に必要な米ドルを片道0.5銭という超割安な手数料で調達する方法を紹介しました。