大手ネット証券のSBI証券が米国株関連のサービスを改善しています。これまではマネックス証券に劣っていた手数料を同一条件とした上で、米国株式に関しても貸株サービスの対象としました。これによって米国株取引におけるネット証券内の優位性がかなり高まりました。
今回の改定を踏まえて、SBI証券の米国株取引について詳しくまとめていきたいと思います。
SBI証券の米国株取引の特徴
まずは、基本的なスペックから見ていきたいと思います。口座管理料などの口座の維持管理に必要なコストはありません。とりあえず口座だけ作っておくというのも勿論OKです。
売買手数料
約定代金の0.45%(最低5ドル、手数料上限20ドル)となっています。こちらは2016年7月11日に改訂され、ネット証券の中でも最安値(マネックス証券ど同値)となっています。
ただし、後述する為替コスト(円⇔米ドル)を考えると、SBI証券の方が安くなります。
特定口座
対応しています。そのため、面倒な税金の計算もSBI証券が代行してくれます。源泉徴収ありを選択することも可能です。
取引可能銘柄
米国株、米国ETF、米国REIT、ADR銘柄(インド、中国、ブラジルなど)が取引可能です。
為替手数料
通常片道25銭。住信SBIネット銀行経由だと片道15銭、SBI FXαを通じて現引きすれば片道0.5銭(最低1万ドル)となります。詳しくは「SBI証券で米国株取引に必要な米ドルを片道0.5銭という超割安な手数料で調達する方法」をご覧下さい。
為替手数料は他社(マネックス証券、楽天証券)は25銭(片道)なのでSBI証券での調達が最も低コストです。
基本スペックは大手ネット証券の中でも最高水準
以上からもわかる通り、コスト面や基本的なスペックに関してはSBI証券がかなり有利ということが分かります。特に為替手数料は競合2社と比較してかなりお安く済ませることが可能です。
米国株を保有するだけで貸株料が貰えるサービス
また、貸株サービスへの対応もしています。貸株サービスについては「ネット証券の貸株サービスのメリットとリスク」でも紹介していますが、国内株が対象でした。こちらに米国株も対象にするという形になっています。
金利は銘柄によって異なるようです。ちなみに2017年2月現在の金利状況は下記のようになっています。
貸株金利(年率) | 銘柄数 |
---|---|
2.00% | 11 |
1.50% | 8 |
1.00% | 15 |
0.50% | 5 |
0.30% | 30 |
0.10% | 38 |
0.05% | 90 |
0.01% | 1176 |