収入・副業

20代から「貯蓄(貯金)」や「投資」は必要か?

20歳代という若い時期から貯金・貯蓄や投資をするということは必要なのでしょうか?

まず結論から言うと、金額の多寡は別として20代から貯蓄や投資は始めるべきです。貯蓄や投資をすることを「習慣」とすることは必ずあなたの将来にとってプラスとなります。

それと同時に、お金についての知識を身に着けていくことも大切です。学校ではお金のことはある意味タブーで教えてくれませんが、社会に出たら「知らないほうが悪い」というのが現実です。

今回はそんな20代という若いときから貯金や貯蓄、投資をする必要性や重要性、そしてそのやり方をわかりやすくまとめていきます。

お金に関する習慣は大切

お金に対する習慣というものはとても大切なものです。
そしてそうした習慣は20歳代というような若いとき、社会人になりたてというタイミングから徐々に出来上がっていきます。

そして、そうした習慣はあなたのライフプランに大きな影響を与えます。

 

収入が増えれば大丈夫?高年収でも生活費が足りない

ジャパンネット銀行が2013年に実施したアンケートでは、世帯年収が1000万円を超える家庭であっても約3割がカードローンを日常的に利用しているという結果が出ています。
しかも、用途の多くは「娯楽・交際費」「生活費」です。

年収1000万円という一般的に見ればしっかりとお金を稼いでいる人でも、日常的な資金のために借金をする人が少なくないという現実があります。

その一方で年収が少なくてもしっかりと貯金ができている人もいます。
この違いは何か?というとお金に対する習慣の違いです。

 

お金の使い方や貯め方を20代からしっかりと作っていこう

年収が億単位になったら別かもしれませんが、数千万円レベルの年収はちょっとした贅沢を繰り返せばすぐに足りなくなってしまいます。世帯年収が1000万円を超えてもカードローンを利用している人がいるという現実もそれを示しています。

何が大切かというと自分の背丈にあったお金の使い方と貯め方を知っておくことです。

具体的にどんな貯金や投資に対する習慣が好ましいのか?と聞かれれば下記のような習慣を身に着けるようにするべきです。

  • 積立預金・積立貯金などで定期的に定額を貯蓄する癖をつける
  • 身の丈にあったお金の使い方を知る
  • 小額でもいいので、「投資」を早いうちに経験する
  • 若いときは自己投資も大変効果的

 

積立預金などで定期的に貯蓄する癖をつける

貯蓄習慣をつける一番の方法は先取り貯金だといわれています。
残ったお金を貯金するのではなく、最初から一定の金額を貯金・貯蓄しておいて残りで生活するというものです。こうしておけば毎月確実に貯金ができます。

職場に財形貯蓄や社内預金などがあればそれを使っても良いでしょう。
無い方でも、積立貯金(積立預金)のような銀行のサービスを利用することで天引預金をすることが可能です。

 

身の丈にあったお金の使い方を知る

せっかく貯金をしても、それ以上に使ったり、分割払いやリボ払いのような買い方を利用していては意味がありません。

特にクレジットカードなどで「分割払い」や「リボ払い」などを利用している人はすぐに利用をやめましょう。カードの金利は年15%程度と非常に高額です。預貯金などでほとんど金利が付かない状況を考えると無駄が大きすぎます。

借金には投資の観点からみた良い借金と悪い借金の違いでも説明している通り、いい借金と悪い借金があると私は考えています。

そのため、すべての借金が悪いとは言いませんが、浪費のためや日常生活のためのお金をクレジットカード(分割払い・リボ払い)やカードローンなどを利用して買うというのはお勧めしません。

 

小額でもいいので、「投資」を早いうちに経験する

20代のうちの投資は、「投資によって大きく儲ける」というよりも長期的な資産の形成や、経済・投資の勉強と考えましょう。
なので、たくさんの金額ではなくてもいいです。先ほどの積立貯金をする予定の金額のうち月々1万円くらいからでもいいので投資に振り分けるようにしてみてください。

なお、税制上のメリットがある「NISA」や「確定拠出年金」などを利用する方法もアリです。特に確定拠出年金については超長期の運用となりますが、将来の老後資金を作るとい上でも複利効果を存分に活かせる投資となります。

なお、投資といってもギャンブル性が強い「株や為替のデイトレード」「バイナリーオプション」といった具合に、1日の値動きなどで売買するような投資はあまりおすすめしません。

 

若いときは自己投資も大変効果的

特に20代ような若い時期、人生と言うのは無限に広がっています。「働き方」も一つです。ごく一部の大資産家や御曹司は別として、普通の20代の人にとっての最大の資産は労働によって得られる賃金(収入)です。

つまり、将来にわたって稼げるお金というのが、最大の資産となるわけです。

この資産はあなた次第で大きくすることも小さくすることもできます。
残酷な事実として、大卒サラリーマン男性(正規雇用)の生涯年収は2億円程度であるのに対して、非正規雇用の場合は1億円を下回るといわれています。

働き方ひとつで最大の資産である労働による総収入は変わってきます。この労働による収入は、若いときの行動や投資によって大きく変わる可能性があります。

・資格を取得してより好待遇の会社に転職する
・スキルを磨いて社内で昇進する
・人脈を築いて独立開業する

将来の道は様々ですが、自分自身への投資が総収入に与える影響が大きいのは20代のような若いタイミングです。年齢を重ねるほど働ける期間はどんどん短くなるわけで、影響度はより小さくなってしまいます。

投資として株や投資信託を買うのもよいですが、それに傾倒するのではなく、若い時だからこそ効果的な自己投資もしっかりと考えておきたいものです。

 

以上、20代から「貯蓄(貯金)」や「投資」は必要か?というお話に対する私の考えを述べてみました。

ABOUT ME
高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。