確証バイアスというのは一言でいうと、都合のいい情報だけを見つけようとする傾向のことです。投資に関する情報を集めるとき、Twitterや掲示板は確かに有用なケースもありますが、確証バイアスに利用されることが多々あります。
今回は個人投資家が注意したい確証バイアス(Confirmaiton Bias)について紹介していきたいと思います。
株式投資における確証バイアス
自分が思ったような値動きや相場展開にならないときに、Twitterや株関連の掲示板などでよい情報を探して、それで安心をしているという経験はありませんか?これが確証バイアスと呼ばれるものです。
人間というのは自分に都合のいい情報を過大評価、そして都合の悪い情報を過小評価する傾向があるわけです。
えてしてそうした情報を探すときは自分自身が追い詰められていることも多いわけで、そうした確証バイアスによって誤った判断を続けてしまうという可能性があるわけです。
追いつめられた挙句に確証バイアスによって都合のいい情報だけを選んで、より深みにはまっていくといったことがないようにしましょう。
「損切り(ロスカット)の重要性」でも書いた通り、相場で長生きするには損切を覚えることが大切です。相場格言にも「見切り千両」といったような言葉が昔から伝えられているわけです。
その一方で、人にはこうした確証バイアスがあるわけで損切が大切と言われてもなかなか、それを実行することができないわけです。
客観的な自分の投資判断をもつことが大切
この確証バイアスに限ったことではありませんが、相場においては周囲の情報だけでなく、客観性のある投資判断や投資基準を持っておくことが大切だと思います。
システマティックな判断をする基準を設けておき、それを確実に実行するようにするということです。代表的なものでいえば損切ラインの事前設定などがそれに当たるでしょう。
以上、個人投資家が陥りがちな確証バイアスとその予防方法の紹介でした。