単元未満株(端株)の売却・処分方法とは?おすすめの証券会社と手数料を徹底解説

端株と単元未満株
ちなみに、単元株数以下の株式のことを「単元未満株(たんげんみまんかぶ)」と呼びます。同じような意味で「端株(はかぶ)」と言う言葉も使われていますが、端株というのは本来は「1株未満の株」をさします。現時点ではこの端株というものは2001年の商法改正および2006年5月の会社法施行により段階的に廃止されており、現在は単元株制度に移行しております。
ただ、一般に端株という言葉は上記の「単元未満株」とほぼ同じ意味で使われているようです。本記事では特に断りがない限りは、両者を同じものとして単元株制度を元に説明していきます。
単元未満株の株主であっても、株主であることには変わりません。配当を受ける権利などは有します。ただし、株主総会での議決権は「1単元につき1個」になるため、1単元未満の株主には株主総会での決議に参加することはできません。
注意点:株主優待について
配当金は保有株数に応じて受け取ることができますが、株主優待については「100株(1単元)以上」を条件としている企業が多く、単元未満株のみの保有では優待の対象外となることが一般的ですのでご注意ください。
単元未満株(端株)はどうやって売却すればいいの?
単元未満株(端株)の売却・処分については大きく2つの方法があります。
1つ目は「買い取り請求・買い増し請求」という制度を使うもの。もう一つは「単元未満株取引」に対応した証券会社を利用して売却する方法です。
買い取り請求・買い増し請求
単元未満株(端株)というのは、株式分割や合併などの制度上、どうしても発生してしまうことがあります。そのような際の処分方法として買取請求と買い増し請求という方法があります。
買い取り請求
発行会社(当該企業)に単元未満株(端株)を買い取ってもらう方法です。保有している証券会社経由で受付をしてくれます。
なお、買取の際には証券会社が定める所定の手数料が発生します。ごく小額の単元未満株(端株)の場合は、売却代金よりも手数料のほうが大きくなるようなケースもあるので、事前に取引証券会社でご確認ください。
注意点:手続き方法と価格決定のタイムラグ
かつてはインターネット上で手続きできると誤解されがちでしたが、主要なネット証券(SBI証券やマネックス証券など)において、買い取り請求は書面(郵送)での手続きが必要となります。また、買取価格は手続きをした日の終値ではなく、「株主名簿管理人に書類が到着した日の最終価格」となるため、価格決定までに数日のタイムラグが発生します。
買い増し請求
発行会社(当該企業)に、単元未満株(端株)の不足分を追加発行してもらうという方法です。たとえば1000株が単元株となっている会社があり、その会社の株を800株保有しているとします。
この場合、追加で200株を購入することで1000株の1単元にすることが可能になります。
注意点として、買い増し請求に対応しているネット証券、証券会社は少数です。証券会社によっては買い増し請求を受け付けていないところもあります。また、発行会社自身が買い増し請求に対応していない場合もあります。
単元未満株取引で単元未満株(端株)を売買
サービスを提供している証券会社は限定されていますが、単元未満株を市場で売買可能な証券会社もあります。オンラインで完結するため、近年はこの方法が手軽で主流となっています。
売却して処分することも可能ですし、逆に単元未満株を新たに買い付けすることも可能です。
現在、単元未満株を売買できる主なネット証券とサービス名称、そして手数料の目安は以下の通りです。
| 証券会社 | サービス名 | 買付手数料 | 売却手数料 |
|---|---|---|---|
| SBI証券 | S株 | 無料 | 無料 |
| 楽天証券 | かぶミニ® | 無料(※スプレッドあり) | 無料(※スプレッドあり) |
| マネックス証券 | ワン株 | 無料 | 約定代金の0.55%(最低52円) |
| 三菱UFJ eスマート証券 | プチ株 | 約定代金の0.5%(最低52円) ※積立は無料 |
約定代金の0.5%(最低52円) |
| 松井証券 | 単元未満株 | 無料 | 約定代金の0.55%(最低55円) |
以前は「単元未満株取引は手数料が割高」と言われていましたが、現在はSBI証券のS株が買付・売却ともに完全無料化されるなど、非常にコストを抑えて取引できるようになりました。
また、moomoo証券という証券会社は単元未満株取引の売買手数料が完全無料です。
参考:moomoo証券の評判と口座開設 米国株投資や1株投資に最適 口座開設キャンペーンやミッションによるポイント活用術
ポイント:注文方式とNISA対応について
- 寄付取引とリアルタイム取引:多くの証券会社では、注文の約定タイミングが「前場や後場の始値(寄付)」に限定されています。しかし、楽天証券の「かぶミニ®」など一部のサービスでは、リアルタイムでの取引や指値注文にも対応しており、柔軟な取引が可能になっています。
- スプレッド方式:リアルタイム取引では、取引手数料自体は無料でも、基準価格に一定の割合(例:0.22%など)を加減算した価格で取引される「スプレッド方式」が実質的なコストとなる点に注意しましょう。
- NISAへの対応:SBI証券のS株や楽天証券のかぶミニ®などは、NISAの「成長投資枠」での取引にも対応しています。ただし、NISA口座で保有する単元未満株を「買取請求」する場合は、一度課税口座へ払い出す手続きが必要となります。
まとめ
端株・単元未満株を処分するというのはそこまで難しいことではありません。
以前は単元株を売買するよりも手数料が割高だったり、指値注文ができず成行注文のみに限定されるなど多少の不便さがありました。しかし現在では、手数料の完全無料化(SBI証券)やリアルタイム・指値注文への対応(楽天証券)など、サービスの利便性が格段に向上しています。
もし口座に眠っている単元未満株があれば、最新の単元未満株取引サービスを利用して、コストを抑えながらスムーズに売却・整理してみてはいかがでしょうか。
