大手ネット証券の中でもマネックス証券は米国株を中心とした外国株取引に力を入れてきましたが、2017年2月27日より、米国のETFの株式委託手数料実質無料とする「ゼロETF(米国ETF売買手数料実質無料プログラム)」というサービスを開始しました。
米国ETFに手軽に分散投資が可能な銘柄も多いのですが、外国株という扱いになるので手数料が高かったのですが、それがこうして実質無料という形になるのは素晴らしいと思います。
外国株(米国株)の売買に係る手数料
国内株式の売買手数料は大手のネット証券であれば今や0.1%を切るレベルになっています。その一方で外国株についてはその性質上なかなか手数料が下がりにくいです。
当ブログの「米国株投資にお勧めの証券会社の選び方」でも紹介しましたが、マネックス証券の場合は「約定価格の0.45%。ただし上限は20米ドル。最低5ドル(税別)」となっています。
ちなみに、この水準は米国株を扱っている証券会社の中では最安値の手数料です(2017年3月3日現在)。ただ、今回のマネックス証券のゼロETFはこうした最低5ドルの手数料も無料化できるという大変素晴らしいプログラムです。
なお、対象となるETFはすべての米国ETFではなく、ウィズダムツリーという運用会社です。配当に特化したETFなどの扱いが高く評価されています。
- AGGY(ウィズダムツリー米国債券ファンド(利回り強化型))
- DEM(ウィズダムツリー新興国株高配当ファンド)
- DES(ウィズダムツリー米国小型株配当ファンド)
- DEW(ウィズダムツリー世界株高配当ファンド)
- DFE(ウィズダムツリー欧州小型株配当ファンド)
- DFJ(ウィズダムツリー日本小型株配当ファンド)
- DGRE(ウィズダムツリー新興国株クオリティ配当成長ファンド)
- DGRS(ウィズダムツリー米国小型株クオリティ配当成長ファンド)
- DGRW(ウィズダムツリー米国株クオリティ配当成長ファンド)
- DGS(ウィズダムツリー新興国小型株配当ファンド)
- DHS(ウィズダムツリー米国株高配当ファンド)
- DLN(ウィズダムツリー米国大型株配当ファンド)
- DOW(ウィズダムツリー米国中型株配当ファンド)
- DXJ(ウィズダムツリー日本株米ドルヘッジ付ファンド)
- DXJC(ウィズダムツリー日本株資本財セクター米ドルヘッジ付ファンド)
- DXJF(ウィズダムツリー日本株金融セクター米ドルヘッジ付ファンド)
- DXJH(ウィズダムツリー日本株ヘルスケアセクター米ドルヘッジ付ファンド)
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DXJR(ウィズダムツリー日本株不動産セクター米ドルヘッジ付ファンド)
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DXJS(ウィズダムツリー日本小型株米ドルヘッジ付ファンド)
- ELD(ウィズダムツリー新興国現地通貨建債券ファンド)
- EPI(ウィズダムツリーインド株収益ファンド)
- EUDG(ウィズダムツリー欧州株クオリティ配当成長ファンド)
- GULF(ウィズダムツリー中東株配当ファンド)
- HEDJ(ウィズダムツリー欧州株米ドルヘッジ付ファンド)
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HYND(ウィズダムツリー米国ハイイールド社債ファンド(金利ベア型))
- HYZD(ウィズダムツリー米国ハイイールド社債ファンド(金利ヘッジ型))
ちなみに、配当関連のETFが中心ということもあってNISA口座での売買をしたい方もいらっしゃるかもしれませんが、残何ながらNISA口座では本キャンペーンの対象外となります。
なお、本キャンペーンの名称の「米国ETF売買手数料実質無料プログラム」というところの「実質無料」という言葉が気になっている方もいるかもしれません。この実質無料というのは、売買時には手数料がかかるのものの、この手数料分を月ごとにまとめてキャッシュバックするという形になっているためこのような形になります。
こういった形でより米国ETFの取り扱いが容易になってくればもっと盛りあがってくると思うので、マネックス証券や他社ネット証券も頑張ってほしいところです。
ちなみにETFの売買手数料についてはauカブコム証券が「フリーETF」という名称で国内ETFの一部を売買手数料無料とするサービスを実施していますが、こちらの対象は国内ETFとなります。少しご注意くださいね。フリーETFについては「フリーETFは買いなのか?」で説明されています。
以上、マネックス証券が米国ETF28銘柄の実質手数料無料化というお話でした。