日本のクレジットカード会社のクレディセゾン(セゾン)が発行しているクレジットカードの利用で貯まるポイント『永久不滅ポイント』があります。
この永久不滅ポイント運用サービスというポイント投資がスタートしています。クレジットカードで貯めたポイントを運用して殖やすことができるわけです。今回はそんなセゾンの永久不滅ポイント運用サービスの特徴や注意点、投資におけるコース選択のコツなどを紹介しいていきます。
また、実はこちらのポイント運用には普通に投資をするよりもお得な「攻略法」なるモノが存在しています。
永久不滅ポイントとはどんなポイント?
セゾンカードの利用で貯まるポイントです。
一部の提携カードを除き、クレジットカードの利用でポイントが貯まります。その名前の通り永久不滅で、会員がカードを解約(退会)しない限りはポイントに有効期限がりません。
多くのクレジットカードのポイントの有効期限が1年~3年程度であることを考えると驚異的です(一般にポイントは企業にとって債務として計上する必要があるため、期限を設けることが多い)。
無期限というのは利用者にとっては失効リスクがなくお得です。年間のクレジットカード利用金額が小さい人にとっても、これは大きなメリットです。
その一方でセゾンカード系はポイント還元率が低めです。おおよそ0.5%程度になっていることが多く、楽天カード(1%還元)などと比べるとお得度は低い感じになっていますね。
永久不滅ポイント運用サービス
永久不滅ポイント運用サービスは2016年12月にスタートした永久不滅ポイントを“運用”できるサービスです。これまでポイントというのは、基本的には貯めておくだけでしたが、運用することで、増やすこともできるようになりました。
クレディセゾンはマネックス証券と親密で、米投資信託運用会社のバンガードと組んだ、MSV LIFEというロボットアドバイザー運用サービスを行っています。
それと絡めて提供しているのが永久不滅ポイント運用サービスです。ポイントを疑似的に運用して、そのリターンをポイントとして受け取ることができます。
永久不滅ポイントをポイント運用口座にチャージしてそれを4つのコースに選んで投資できます。チャージは100ポイント単位で、運用口座内では1ポイント単位で運用できます。
永久不滅ポイント運用サービスの投資対象
- 日本株(TOPIX)連動
- アメリカ株(S&P500)連動
- アクティブコース
- バランスコース
上記の4つから選択することができます。
TOPIXやS&P500が追加されてわかりやすくなりましたね。この二つはETF投資をポイントで疑似運用していることになります。
永久不滅ポイント運用サービスの注意点は配当金
TOPIXやS&P500に投資をする場合は注意が必要です。
この二つに投資をする場合、配当金(分配金)が考慮されません。普通にETF(上場投信)を購入する場合、TOPIXもS&P500も配当金が出ますが、ポイント運用の場合は配当金が出ません。
TOPIXで1%程度、S&P500なら1.5%程度の配当金が期待できるETFなのに、セゾンポイント運用サービスで投資をすると配当金が出ません。それが手数料相当と考えればいいのかもしれませんが、それをするくらいなら現金投資をするほうが良いように思われます。
ちなみにアクティブコース、バランスコースはそもそも分配金を出さない方針のファンドなので問題ありません。
永久不滅ポイント運用のコース選び
前項のような注意点があるので、今のところ永久不滅ポイントは「アクティブコース」か「バランスコース」のどちらかがおすすめです。
アクティブコースはハイリスクハイリターン型、バランスコースはミドルリスクミドルリターンタイプです。個人的には、ポイントの運用というのはリスクが取れる運用だと思うので、アクティブコースでいいんじゃないかと思いますが、この辺りはポイントの使い道によるかと思います。
永久不滅ポイント運用サービスの始め方
セゾンカードをお持ちの方はセゾンの会員ページ「Netアンサー」に登録すれば登録完了です。手続きは超簡単ですね。
ちなみに、複数枚のセゾンカードをお持ちの方は、Netアンサーで登録をすればポイントを一枚にまとめることもできます。ちなみに、同一住所なら家族のポイントも合算可能ですよ。
永久不滅ポイント運用の攻略法
ポイント投資(ポイント運用)については、実はちょっとした攻略法があったりします。
この永久不滅ポイント運用についても実はちょっとした攻略法があり、普通に投資をするよりも有利に投資が可能です。これは永久不滅ポイント運用のポイント反映のタイミングと実際に価格変動の対象となる原資産の価格決定のタイミングにズレがあることを利用したものです。
100%勝てるというわけじゃないのですが、少しだけ先読み(後出しというのかな?)が可能な運用となります。
基本的にアクティブコースを利用します。
アクティブコースは当日14時までに追加をすると当日17時以降に運用が開始されます。
図にすると上記のようになります。永久不滅ポイント運用(アクティブコース)の17時の変動はオレンジの線で描いた部分の価格で決まります(米国ETF分)。
一方で先物取引などで株価指数その後も変動しています。緑で書いた先読み可能タイムとしている部分が攻略のキモに当たります。
緑色の部分は実は「翌日17時」に変動するところに相当する部分です。その部分を先に見た上で、永久不滅ポイント運用にポイントを追加する、追加しないという判断をすることができるというわけです。
ほんのわずかではあるのですが、こうした先を見た上で投資できるというのは投資においては極めて有利です。普通に投資信託で投資をするよりも圧倒的に有利に運用をすることができるはずです。
私はこの緑色の時間帯に相場がかなり有利に動いていれば「追加」そうでなければ引出をすることで有利なポイント運用をすすめています。
こうしたポイント運用での先読みについては「dポイント投資」のほうが人気を博しているようですが、私は地味な永久不滅ポイント運用で行きます。
状況の発信は私の「twitter」でやっていきますのでよろしくお願いします。