投資全般・コラム

マイナス金利で考える資産運用と貯金・貯蓄商品の選び方

calc日銀によるマイナス金利政策が決定されました。これを受けて、銀行預金金利の引き下げといった私たちの資産運用や貯蓄にも大きな影響が出ることになりそうです。個人の資産運用とというところで考えるとこれまで以上に運用が難しくなってくるものと考えられます。今回はそんなマイナス金利時代に考えるべき、投資・資産運用と貯蓄商品の選び方を考えていきます。

元本確保型の金融商品の利回り低下は不可避

まず、定期預金、個人向け国債、新窓販国債、MRF、MMFといったような元本の安全性が極めて高い元本確保型の投資商品や預貯金の利回り低下は避けられないでしょう。

発表前、いわゆる都市銀行の普通預金の金利水準は0.02%でした。ところが、2016年2月適用分のソニー銀行の普通預金の金利は大幅に下がり0.001%にまで引き下げられました。

他にも年利0.33%の定期預金キャンペーンをやっていた静岡銀行も2月末までだった募集を急きょ停止するなどの対応が取られています。

マイナス金利になったからといって個人の銀行預金がマイナス金利になる(預けていると預金が減る)という事態になることは考えにくいですが、2016年2月3日の報道では大企業向けの預金にはマイナス金利を課す可能性があるという報道が出ております。

また、新窓販国債の10年満期タイプもそのまま発行すると金利がマイナスになるという理由で発行が中止されました(個人向け国債は発行)。
MMFについても募集が停止されています。

 

元本保証型ならネットバンクの定期か個人向け国債?

元本確保型の金融商品で狙うべきものとしてはネットバンクなどが行う定期預金のキャンペーンを狙うというのが一つ。もう一つは「下限金利」が設定されている個人向け国債が候補になるかもしれません。

 

ネットバンクの定期預金
ボーナス時期などのタイミングなどで相場といわれる金利水準よりも高い金利での定期預金などを提供することがあります。定期預金は原則として「預金した時の金利」が満期まで続きますので、こうしたキャンペーンなどで金利が高い時をねらって預け入れしておくのが良いでしょう。

なお、その際は、全額をまとめて預金するのではなく、複数に分けておくというのもポイントです。将来お金が必要になった時などに「一部だけ」を解約することができるようにするためです。
>>ネットバンクの定期預金ランキング

 

個人向け国債は0.05%の下限金利がある
定期預金等の金利がこれまで以上に下がる時には、個人向け国債が有利になることがあるかもしれません。

3年、5年、10年の3タイプがありますが、いずれも下限金利として0.05%が設定されています。預金金利がこれ以上に下がるなら、個人向け国債の下限金利を狙うという方法もありかもしれません。
>>最新の個人向け国債の発行条件

 

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。