株式投資をこれから初めてするという方にとって気になることのひとつが「資金はいくらくらい必要になるのか?」と言うことではないでしょうか?10年、15年前くらいは株をするなら100万、200万円の資金は「最低でも」必要とされてきました。しかしながら、近年ではそんな常識は古いものとなりました。実は今、高校生の「お小遣い程度の金額」からでも株式投資を始めることはできるのです。
株をはじめるのに必要な資金とは?
株をはじめるの必要なお金というのは要するに「株式を購入するのに必要なお金」ということです。
この株式を購入するのに必要なお金というのは下記の計算式によって求められます。
欲しい企業の株価×単元株数=投資金額
株価というのは株式市場で取引されている金額です。単元株数というのは、その企業が定めている株式の最低取引単位となっています。(参考:単元株とは)
たとえば、トヨタ自動車のケースで見てみましょう。2014年8月6日の終値(最終取引価格)は6042円でした。同社の単元株は100株となります。ということはトヨタ株の最低取引単位は「6042×100=60万4500円」ということになります。
大手都市銀行の「みずほ銀行(みずほホールディングス)」の場合、同日終値は196円で単元株は1000株なので「196×1000=19万6000円」となります。
さっき、お小遣いでも買えるって言ったじゃないか!と思われることでしょう。
株の原則的な取引ルールは上記の通りなのですが、下記のような投資方法もあります。
小額で投資可能な銘柄
上記で挙げたようにトヨタだと60万円が必要なところ、みずほ銀行なら20万円弱というように最低投資金額は銘柄によっても差があります。企業によっては10万円以下の投資金額でも売買可能なところもたくさんあります。こうしたところを狙って投資をするというのも一つです。
ちなみに、企業の規模や業績と最低取引金額は関係がありませんので安心してください。
単元未満株取引で小額投資
ネット証券などが提供している単元未満株取引を利用すれば、単元株数にかかわらず1株単位で株の購入をすることが可能になります。
(参考:単元未満株取引でネット証券比較)
となれば、トヨタの場合は6042円~、みずほホールディングスの場合は196円~株を売買することが出来るわけです。1株単位で売買ができるので数百円~数千円あればほとんどの会社の株を買うことが出来ます。
ただし、注意したいのは単元未満株取引での投資の場合、配当金は受け取ることが出来ますが、株主優待などは受け取れないケースが多いということがあげられます。
株は小額からでも始められる
株を始めるにあたって、大金が必要な時代は過去のものです。
最近では、企業側も個人投資家を取り込もうと単元株数の引き下げや株式の分割などを行い、最低投資金額を引き下げる動きが活発化しています。
数百円~というのはちょっと極端ではありますが、数万円程度の資金があれば、十分株式投資を始めることは出来ます。
ちなみに、株式投資を始めるのであれば大手証券よりもネット証券ではじめることをお勧めします。そもそも手数料からして大幅に違います。大手証券だからこそのサービスというものは個人投資家にとっては無縁ともいえるものが多いので、コストだけに注目しましょう。
証券会社選びについては「証券会社徹底比較」などを参考にされるとよいかと思います。個人的にはSBI証券やauカブコム証券などが投資初心者の方におすすめです。