日歩とは1日当たり○銭といった利息、金利の計算方法になります。今では百分率を使用した年利○%といった方法が主流ではありますが、一部の契約書や株投資でも逆日歩の計算など1日当たりの単利で計算をしたい場面などでは用いられることも多いです。ここでは、日歩計算の方法(やり方)と、実際に計算しなくても一目で計算できる日歩計算の早見法を掲載します。
利息計算における日歩計算の方法
まず、日歩というのは1日当たりという意味です。
日歩5銭という場合、1日当たり5銭という意味になります。何に対してか?というと100円に対してというのが通常の考えです。100円に対して5銭(1銭は1/100円)というわけですので、百分率(%)に換算すると1日当たり0.05%ということになるわけです。
年利にするには単純に365倍すればいいだけですので18.25%となります。これが日歩計算の方法となります。
日歩○銭と対応する年利の早見表
日歩1銭:3.65%
日歩2銭:7.30%
日歩3銭:10.95%
日歩4銭:14.60%
日歩5銭:18.25%
日歩6銭:21.90%
日歩7銭:25.55%
日歩8銭:29.25%
日歩9銭:32.85%
日歩10銭:36.50%
こうした日歩○銭という表記は借金の借用書、様々な契約などの違約金利などの設定に利用されることが多いです。あらかじめ1日あたりの支払額を決めておけば、日数でその金額計算するのが容易だからです。
たとえば、100万円のプロジェクトにおいて遅延損害金として日歩3銭と定められている場合、1日あたりの違約金は300円と計算できます。あとはそれを日数でかければ遅延損害金を決めることができます。
信用取引における日歩計算
株の「信用取引」においても貸株超過(売り超)となって、証券金融会社が株券の調達が困難となった時に「逆日歩」というものが発生します。この場合、空売りをしている投資家は受け渡日ベースで1日当たり○銭という逆日歩を支払う必要があります。
逆日歩の仕組み自体については「逆日歩とは何か?」をご覧いただければわかるかと思いますので、意味の説明は省略します。
このときの逆日歩は「100円に対して」ではなく「1株あたり」となります。1日あたり逆日歩が3銭で、1万株を空売りしている場合にかかる逆日歩は1万株×0.03円=300円(1日あたり)となります。10日続けば3000円ですね。