お金に色はありません。投資で儲けた100万円も、汗水たらして働いて貯めた100万円も同じ100万円です。ハウスマネー効果といって比較的簡単に手にすることができたお金の使い道として、ハイリスクな使い道を選択されることが多いと言われています。日本でも「悪銭身につかず」ということわざがありますが、似ていますね。このハウスマネー効果というのは人間の心理的なものです。この心理を理解し、投資判断等を下すとき、それが本当に合理的で正しい選択なのかを一度立ち止まって考えるようにしましょう。
あぶく銭とハウスマネー効果とは
ハウスマネーにおけるハウスとはカジノのことです。
つまり、カジノで勝って得たお金という意味になります。ハウスマネー効果というのは幸運などで得られた利益(収入)はハイリスクな使い道に投資をしたり豪遊するなどして使い道が荒くなるなどのヒトの心理的な傾向を指しています。
儲かった分まではリスクをとってもいい!などと普段はやらないようなハイリスクな投資行動をとったり、儲かった分はちょっと豪華な使い道(無駄遣い)をしてもいいよね。と思ってしまうような心理的傾向です。
株や投資の世界でもこうしたハウスマネー効果によってせっかく得た利益を失ってしまったという方は数多くいらっしゃいます。
もちろん、儲けたお金を使うこと自体は悪いことではありません。
しかしながら、幸運で儲けた100万円も、頑張って貯めた半年分の貯金も同じ100万円であるということを再認識することが必要なのです。お金に色は無いと言いますが、その通りです。
ハウスマネー効果を克服する
投資家として長く相場で生きていくためには、このハウスマネー効果を克服する必要があります。
上昇相場で儲けた時こそ、自分が決めたルールに従った投資をするように心がけるべきです。
幸いにもこの記事を読まれた方は、そういう心理が投資家に働くものだということは理解できたかと思います。ギャンブラー的な投資行動はいずれ相場からの退場へと向かうことになります。
・投資のルールを事前に作り、それを守る
・ポートフォリオ全体での株式投資(リスク投資)の割合を決めておく
などが一つの対策といえるでしょう。
ちなみに、こうした傾向は何も投資だけにはよらないようです。
宝くじで高額当選をした人が最終的に破産する羽目になったという話は聞いたことがあるのではないでしょうか?こうした突然の幸運にはハウスマネー効果が働きやすいと言われます。
宝くじで1000万円以上の高額当選をした方には『【その日】から読む本 突然の幸福に戸惑わないために』という本が渡されます。その本には冷静になって落ち着いて行動するようにという心構えが書かれているそうです。