相場格言に「遠くのものは避けよ」と言う言葉があります。これは自分がよく知らない業界や企業は避けるべきというもの。逆に、投資対象を選ぶのに自分が得意な分野や好きな業界、普段使っている商品など身近なところに投資のヒントは転がっているということも意味しています。自分が知らない業界や企業のことなどは新聞やアナリストレポート、四季報など「誰でも知っている情報」くらいしか手に入らないし、その情報の真贋を確かめるのも難しいわけです。
投資のヒントは身近にあるもの
誰でも知っているような情報だったり、さもすばらしいともてはやされる技術やサービスもそれが本当にあたるのかはわかりません。
そうしたときに、自分が分析できないような不得手な分野や、あまり知らない業界というものは判断を鈍らせたり、適切な判断を下せないという危険があります。
投資をするときはやはり自分に近いところから探していくのが好ましいと言う格言です。
もちろん、知らないから投資対象にしないというのは長期的には間違いかもしれません。そうした情報も積極的に勉強して知識を深めるということは大切です。しかしながら、今の投資判断というところで、よく知らないもの、よく理解できないものに投資をするというのは間違っている可能性が高いです。
その一方で「銘柄に惚れるな」と言う格言もあります。こちらはその企業やサービスを盲目的に愛してしまうことで、投資判断を誤ってはならないというものです。この点も抑えておきたいところですね。