株式の売り出しと立会外分売の違い

justice-srb-1-1237661株式の公募売り出しと立会外分売はどちらも、大株主が広く投資家向けに保有株を一定の条件で売却するときに利用される取引方法です。投資家サイドから見たらほぼ同じに見える公募売り出しと立会外分売にはどのような違いがあるのでしょうか?

今回は公募売り出しと立会外分売の違いについてわかりやすく紹介していきたいと思います。

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規模が大きいのが売り出し、小規模なのが立会外分売

ざっくりではありますが、規模で考えると比較的大きなものが売り出しで小規模なものが立会外分売だと思っていただいて問題ないかと思います。

売り出しについては「有価証券届出書」などの届出書を作成する必要があります。これは結構なボリュームになります。一方で立会外分売は証券取引所に届け出は必要になりますが、それほど面倒な書類作成等をする必要はありません。

 

公募売り出しと立会外分売はどちらが買いやすい?

それでは、公募売り出しと立会外分売とでは、実際に投資をする投資家という立場で考えたときにどう違うのか?どちらのほうがメリットがあるのかを考えていきます。

 

どちらも現在の市場価格よりも割引された価格で買える

売り出しのケースでも立会外分売のケースでも、どちらも現在取引されている市場価格よりも一定のディスカウント率と呼ばれる割引された価格で購入することができます。

価格決定日の株価が1000円で、ディスカウント率が4%という場合、1株当たり960円で購入することができるわけです。

 

価格決定日から売却できるまでの期間は圧倒的に分売が早い

売り出しと分売の場合、どちらが買いやすいかといえば圧倒的に分売です。
それは価格決定日から売却可能になるまでの期間です。

公募売り出し
価格決定日から実際に売却できるようになるまで1週間以上の期間が必要になるのが基本です。

立会外分売
価格決定日の翌日の寄り付き時点ではほとんどの場合で売却できる。

この日程の差はかなり大きいです。売り出しの場合、売り出し価格が決定してから1週間も経過する間に株価が大きく動いてしまい、結果的に売り出し価格で買うよりも市場価格でかったほうが安いという場面も少なからずあります。

一方で立会外分売の場合は、決定日の翌日にはもう売れるので、翌日の株価がディスカウント率以上下がらなければその時点で利益が出ることになります。

 

立会外分売の申し込みはギリギリまで可能

購入期限の面でも分売の方が魅力的です。
分売は価格決定の翌日の8時すぎくらいまでが期限となっています。つまり、取引開始前1時間くらい前までなら応募することができるのです。

株価が前日の終値と始値が違う理由は?」でも説明していますが、相場が前日にクローズして翌日にオープンするまで欧州やNY市場などでの株価変動等を受けて、日本市場がスタートします。
当日の8時となれば、ある程度の動きは読めます。

代表的な指標にCMEで取引されているNIKKE225先物などを見れば、なんとなく今日の株価が上げてスタートする下げてスタートするということはわかります。

すでに前日終値から一定割合のディスカウントということで決まっているわけですから、CMEのNIKKE225が上がっているときは買い、下げているときは買わないというようなスタンスを取ることも可能なのです。

一方の売り出しの場合は価格決定から期間があることもあり、そうしたことは不可能です。

ここまで考えると、個人投資家としてより効率的な投資になりそうなのは立会外分売の方だといえそうですね。

 

立会外分売が可能な証券会社

SBI証券
楽天証券
マネックス証券
ライブスター証券

大手ネット証券では、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などがサービスを提供しています。
ライブスター証券は分売の申し込みが8時30分まで可能と他社よりも少し長くなっているので、より市場の動向を見たうえで申し込みが可能です。

なお、いずれも申し込みが多かった場合には抽選となるので申し込みをより確実にしたい場合は複数の証券会社を通じて抽選に参加しましょう。このあたりはIPOと同様ですね。

 

以上、株式の売り出しと立会外分売の違いを紹介しました。

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