資産運用の基本を表すイメージ

資産運用は、いきなり株や投資信託を買うことではありません。まずは家計、生活防衛資金、投資目的、使う時期、リスク許容度を整理し、そのうえで預金、個人向け国債、NISA、投資信託、株式、iDeCoなどを使い分けることが大切です。

資産運用で重要なのは、商品を先に選ぶことではなく、お金の役割を分けることです。短期で使うお金は安全性と流動性を優先し、長期で使わないお金だけを投資に回すと判断しやすくなります。

資産運用を始める順番

  • 最初に、生活費の数カ月分など、すぐ使えるお金を普通預金で確保します。
  • 1年以内に使う予定のお金は、無理に投資へ回さず、普通預金・定期預金・個人向け国債などを比較します。
  • 長期で使わないお金は、新NISAやiDeCoを使った投資信託の積立を中心に考えます。
  • 個別株は、企業分析や値動きのリスクを理解してから少額で始めます。
  • ポイント還元やキャンペーンは補助的に見て、投資商品の中身とコストを優先します。

資産運用で最初に決めること

確認すること 考え方 関連記事
いつ使うお金か 1年以内に使うお金は投資に回さない。長期資金だけを運用候補にする。 定期預金金利ランキング
どの制度を使うか 長期投資は、まず新NISAとiDeCoの使い分けを考える。 新NISAの基本
iDeCoの基本
何に投資するか 初心者は、低コストの投資信託を使った分散投資から考える。 投資信託のはじめ方
どこで買うか 証券会社は、NISA、投信ポイント、1株投資、iDeCo、IPOで比較する。 証券会社比較
どこまでリスクを取るか 価格変動に耐えられないお金は、預金や個人向け国債を中心にする。 個人向け国債ランキング

生活防衛資金と短期資金は投資しない

資産運用で最初に分けるべきなのは、「使う予定があるお金」と「長期で置いておけるお金」です。生活費、税金、教育費、住宅購入資金、車の購入資金など、近いうちに使う予定があるお金は、価格変動のある投資に回さない方が安全です。

短期資金は、普通預金、定期預金、個人向け国債などを比較します。定期預金は満期まで金利を固定しやすく、個人向け国債の変動10年は金利上昇に追随しやすい特徴があります。

直近の金利比較は、定期預金金利ランキングと、個人向け国債ランキングを確認してください。

長期資金は新NISAとiDeCoを優先して考える

長期で使わないお金は、新NISAやiDeCoを使った運用が候補になります。新NISAは投資で得た利益が非課税になる制度で、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できます。iDeCoは老後資金作りに向く制度で、掛金が所得控除になる一方、原則60歳まで引き出せない点に注意が必要です。

どちらも長期運用向けの制度ですが、使い勝手は異なります。まずは新NISAの基本と、iDeCoの基本を確認し、自分の目的に合う制度を選びましょう。

初心者は投資信託の積立から考える

投資初心者が長期運用を始めるなら、低コストの投資信託を使った積立投資が現実的です。金融庁も資産形成の基本として、長期・積立・分散投資の考え方を説明しています。

投資信託は、少額から分散投資しやすく、新NISAのつみたて投資枠とも相性があります。ただし、同じ投資信託でも信託報酬、投資対象、分配方針、為替リスクは異なります。ポイント還元だけで選ばないようにしましょう。

投資信託の入口は、投資信託のはじめ方で整理しています。証券会社ごとの投信保有ポイントやクレカ積立ポイントは、投信ポイント比較を確認してください。

個別株は少額から経験する

個別株は、投資先の企業を自分で選べる一方、企業業績、株価変動、倒産、上場廃止などのリスクがあります。投資信託よりも値動きが大きくなりやすいため、最初から大きな金額を入れない方がよいです。

現在は、SBI証券のS株、楽天証券のかぶミニ、マネックス証券のワン株など、1株から買えるサービスもあります。個別株を試したい場合は、少額投資におすすめの証券会社や、単元未満株の基本を確認してください。

資産運用で避けたい失敗

注意したいポイント

  • 生活費や近い将来使うお金まで投資に回さない。
  • ポイント還元だけで投資商品や証券会社を選ばない。
  • 短期の値動きで売買を繰り返しすぎない。
  • 高コストの投資信託や複雑な金融商品を仕組みが分からないまま買わない。
  • FX、CFD、信用取引などのレバレッジ商品を初心者の資産形成の中心にしない。

まとめ

資産運用は、目的と期間を分けるところから始めます。すぐ使うお金は預金や個人向け国債、長期で使わないお金は新NISAやiDeCo、投資信託、個別株というように、役割を分けて考えましょう。

初心者は、まず生活防衛資金を確保し、新NISAで低コストの投資信託を積み立てるところから始めるのが現実的です。個別株や高リスク商品は、仕組みを理解したうえで少額から試すくらいがちょうどよいです。

参考:資産形成の基本長期・積立・分散投資J-FLEC