信用取引の金利や貸株料、逆日歩の計算方法

信用取引で買い付けや空売りをしている間は「信用金利」や「貸株料」が発生します。また、株不足が生じている場合、売り手は逆日歩を支払い買い手は逆日歩分を受け取ることができます。これらの計算は1日単位で行われますが、具体的な建て玉(ポジション)の維持とこれらの費用が発生するメカニズムについてを今回はまとめていきたいと思います。

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信用金利・貸株料発生のしくみ・計算方法

信用金利や貸株料は1日単位で発生します。
計算は両端入れで行われます。日ばかり(デイトレード)の場合は1日分ですが、1日持ち越した場合は2日分の金利・貸株料が発生します。

 

また、金利計算のベースは「受け渡し日」で計算されます。たとえば、祝日がない月曜日に新規建ての信用取引をした場合、受け渡し日は木曜日(3営業日後)となります。この受け渡し日を基準として日数が計算されます。
参考:株式投資における受け渡し日とは何か?

仮に、翌日である火曜日に決済をすると受け渡し日は金曜日となり、計算期間は木曜日~金曜日の2日の信用金利(貸株料)の支払いが必要です。。
一方、翌々日の水曜日になると受け渡し日は土日(非営業日)をはさむことになりますので月曜日です。この場合は木曜日~月曜日の5日分の信用金利(貸株料)がかかることになります。

 

実際の例でみていきましょう。

GMOクリック証券
取引手数料(300万円取引時):100円
金利:2.3%
貸し株料:1.10%

仮に、信用買いでかかる金利が年2.3%だとします。
この場合、1日あたりの金利は2.3%÷365=0.00630136986%となります。これに建玉金額と日数を書ければ信用金利の額が計算されます。たとえば100万円を信用買いした場合は、1日あたり約63円の信用金利が発生する計算となります。これに取引手数料の100円が加わる形ですね。

空売りの場合は、金利(2.3%)ではなく、貸し株料(1.1%)で同様の計算が行われます。

 

逆日歩発生のしくみ・計算方法

逆日歩(ぎゃくひぶ)は売り長となった銘柄で株不足が生じた場合に、売り手が支払い買い手が受け取る金利のようなものです。(参考:逆日歩とは)この逆日歩については信用金利や貸株料とは発生の仕組みが異なりますのでご注意ください。

逆日歩は、株不足が発生した日だけ発生します。なお、当日の逆日歩が発生するかどうかは当日は分からず、結果がでるのは翌日です。そのため、空売りをするときには、「逆日歩が発生するかどうか、いくら発生するかどうかは分からない」という状態になります。

 

逆日歩の発生は、その発生日に株を持ち越ししていることが条件となり片端入れとなります。
そのため、日ばかり(デイトレード)で空売りをして当日決済したような場合には発生しません。

 

逆日歩の計算は信用金利と同じように受け渡し日ベースで計算されます。そのため、火曜日に新規建てして持ち越した場合には3日分の逆日歩が発生することになりますのでご注意ください(祝日がない週の場合)。

特に、「信用取引の空売りに関して押さえたいリスク」「危険な株主優待銘柄のクロス取引(両建て)」などでも注意喚起していますが、株主優待のタダ取りなどを目的として空売り+現物買いを行い株主優待をゲットしようという投資方法では、極端な株不足が生じて逆日歩が発生する恐れがありますのでご注意ください。

 

その他の信用取引の費用

信用取引では上記以外に下記の費用が発生します。短期の投資では不要ですが信用取引の建て玉を長期で維持する場合にはかかってきますのでご注意ください。

 

・信用取引管理費
30日以上建て玉を維持している場合に発生。1株あたり10銭の費用が発生します。これは信用買い、信用売りのどちらでも同様に発生します。1株あたりの費用がかかるので低位株に投資している場合はご注意ください。

 

・信用取引名義書換料建株数
信用買いをしている場合で、決算期末や増資の割当日などを越えて建玉を保持している場合に権利獲得のための名義書き換えを行う必要があり、その費用が発生します。売り手にはかかりません。

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