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純金(ゴールド)やプラチナへの投資にお勧めの「ETF:金の果実」の評価と評判

金(Gold)は貴金属・実物資産として価値があるとして多くの方に人気がります。地金として保有している方も少なくないようです。そんな金への投資は有価証券でも可能です。代表的なものに金価格に連動するETF(上場投資信託)があります。

ただ、有価証券じゃなくて金としての実物に投資をしたいんだと考えている方も少なくないはずです。だからこそ、地金や金貨などを買っているんだ!そんな方にお勧めなのがETF「金の果実」です。

金投資(純金投資)の魅力

実物資産として人気の高い金(ゴールド)。
有事の金といわれるように、政治や経済が不安定になるほど買われやすい資産です。

そんな金投資には地金や金貨(地金型金貨)のような金そのものを購入するという方法があります。金を所有したいという方であれば、この方法が適しています。
一方で価値の高い金(純金)を自宅等で保管するのはやはりリスクもあります。

そうした金への投資をするときに、盗難のリスクなく投資ができ、金地金としてもらいたいときは後日受け取ることができるという運用商品があります。

それはETF「金の果実」です。

 

ETFとは?

ETFは上場投資信託とも呼ばれ、証券取引所で株と同じように売買することができる投資信託です。様々なETFが上場しており、金価格に連動するようなETFも多数存在しています。この辺りは「金(ゴールド)に投資できる投資信託で手軽な金投資を始めよう」の記事でも紹介しています。

市場が空いている時間ならいつでも売買することができ、価格変動もリアルタイムです。
金価格に対して投資をすることができ、いつでも売却することができるという流動性も兼ね備えています。

 

小口転換が可能な金の果実

中でも今回紹介する「金の果実」というETFは貴金属上場投資信託であり、小口転換が可能な商品となっています。

・純金(1540)
・純プラチナ(1541)
・純銀(1542・小口転換不可)
・純パラジウム(1543・小口転換不可)

小口転換とは、投資家が一定数以上の受益権口数(株数のようなもの)を持っていれば、受益権と引き換えに貴金属地金の現物と交換することができるというシステムです。

現在「金の果実」シリーズでは金(純金)とプラチナの二種類において小口転換が可能となっています。

なお2016年6月22日時点での小口転換口数は下記の通りです。
1口価格(同日終値)は純金ETF4165円。純プラチナETF3190円です。

1kg 2kg 3kg 4kg 5kg
1,028口 2,055口 3,082口 4,109口 5,136口
プラチナ 1,040口 2,079口 3,118口 4,157口 5,197口

 

金の果実のメリットはなにか?

金の果実はETFとしての投資でありながら、最終的には実物の金としても受け取ることができるというハイブリッドな面を持っています。投資信託(ETF)ゆえのメリットもあるので上手に活用してください。

 

ハイブリッドな純金投資が可能

冒頭にも書いた通り、ETFとして金価格に投資ができるうえ、やっぱり純金を地金でほしいなぁと思ったときには小口転換によって金地金にすることもできるというのが魅力的といえます。

 

売買手数料が安い

地金や地金型金貨を売買するときにかかる手数料よりもネット証券でETF売買をするときにかかる手数料の方が圧倒的に安いです。

 

配当はでないけど貸株で収益化が可能

ETFでも配当金(分配金)はでますが、金の果実シリーズでは分配金はありません。
ただし、このETFはSBI証券やauカブコム証券における「貸し株サービス」の対象となります。そのため、貸し株としておけば、その期間中は0.1%~数%程度の貸し株料を受け取ることができます。
なお、2016年6月時点では取扱のSBI証券、auカブコム証券ともに0.1%が貸株料として設定されています。

 

金の果実のデメリット

デメリットとしては、信託報酬(投資信託の管理コスト)の存在でしょうか。
金の果実(純金投資)の場合、年0.4%の信託報酬がかかります。信託報酬というのは投資信託の管理コストで、ファンドが支払った純金売買にかかる手数料のほか、ファンドの維持管理費が当てはまります。
(参考:投資信託の信託報酬とは

地金や金貨を自宅で保管する場合にはこうしたコストがかからないということを考えると管理コストではややマイナスかも知れません。

ただ、地金や金貨を自宅で保管するのは盗難などのリスクがあります。そのリスク回避のために貸金庫などに預けるならその管理費もかかりますので、一概にこの信託報酬がデメリットか?と言われるとそうとは言えない部分も大きいと思います。

 

小口転換が可能な証券会社

なお、ETF「金の果実」自体はどの証券会社でも購入することができます。
ただし、小口転換が可能なのは、下記の三菱UFJ信託が指定した「小口指定転換販売会社」に限られています。(2016年6月時点)

・SBI証券
・auカブコム証券
・三菱UFJモルガンスタンレー証券

お勧めなのは、ネット証券の「SBI証券」か「auカブコム証券」でしょう。

純金投資はやはり多くの方にとって人気のようでこのブログでも「」などで手軽な純金投資を紹介してきましたが、現物にすることもできる投資信託というのは売買にかかる手数料面などを考えても魅力があると思います。

純金投資、プラチナ投資をやってみたいと閑雅ている方はぜひご検討ください。

 

以上、金(ゴールド)やプラチナへの投資を考えている方にお勧めの「ETF:金の果実」というお話でした。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。