FX取引では、外貨投資における「金利」に関する言葉として「スワップ」という言葉が使われます。スワップとは「交換」という意味となります。FX取引は「ある通貨を買って」「別の通貨を売る」という取引になります。「ドル円」の通貨ペアを買うという場合「円を売ってドルを買う」という取引にあたります。このとき、買ったドルの金利を受取、売った円の金利を支払う必要があります。この金利のやりとりをスワップと言います。
スワップ=金利という認識で正しいのか?
FXの解説サイトなどを見てみると「スワップ=金利」と表現されていることが多く、だいたい当たっているのですが、金利のように確実に受け取れるというものではなく、場合によっては投資家が金利を支払うようなケースもあります。
たとえば米ドルの金利が4%で日本円の金利が2%だとします。
このとき、「ドル円をロング」した場合、日本円を売ってドルを買うことになりますよね。
簡単に考えると、スワップは「売っている日本円の金利を支払い」「買っている米ドルの金利を受け取る」というかたちになるわけです。つまり2%を支払い4%を受け取る形になるので、差し引き2%相当をスワップとして受け取ることができるのです。
一方、逆に「ドル円をショート」したとします。この場合、「売っているドルの金利を支払い」「買っている円の金利を受け取る」ことになります。このケースでは、4%を支払い2%を受け取ることになるので、差し引き2%相当をスワップとして「支払う必要があります」。この支払わなければならないケースがあるというのが、外貨預金などの金利と違うところです。