大手ネット証券の内、外国株式の取引ができるマネックス証券、楽天証券、SBI証券の3社すべてで外国株取引に対する特定口座への対応しました。
特定口座に対応したことで、外国株の売買や配当、為替などの計算を投資家が行うことなく、申告や納税の手続きが簡単になります。
外国株式の特定口座対応のメリット
外国株式が特定口座で取引ができるようになることで、納税の手続きが簡略化されます。確定申告なし(源泉徴収あり)を選択していれば、証券会社が代わりに税金を源泉徴収し納税もしてくれます。
そもそも、特定口座というのは株の売買による税金の計算等を簡単にするための口座です。
特定口座で取引をすることで、株の儲けによる確定申告が非常に簡単(または不要)になります。
外国株取引の場合「為替」が絡み面倒になる
実は外国株投資の場合、株の売買による利益だけでなく、為替レートの変動による損益も絡んでくるので大変になります。
投資をした時よりも円安になることで「為替差益」を得ることになります。ただ、為替差益については、税制上、株の売買益とは別に課税されるようになっています。
そのため、外国株の売買で損益と為替レートの差による損益は別々に計算する必要があるうえ、別々に確定申告をする必要がありました。
このように、結構手間がかかるのです。
外国株特定口座の対応で源泉徴収も可能になる
一方で外国株の特定口座で取引をすれば、こうした取引について自動的に源泉徴収をする形で計算して、申告不要とすることもできます。これがかなり便利です。
また、特定口座内で取引した外国株式については、同じ特定口座で取引した国内株式や投資信託の譲渡損益とも通算することが可能になるため、外国株投資をするのであれば特定口座対応の証券会社が手続き的にもお勧めです。
米国株・外国株の特定口座に対応した証券会社
従来は特定口座には対応しておりませんでしたが、2014年頃より対応を始めており、主要ネット証券では「マネックス証券」「SBI証券」「楽天証券」が米国株取引の特定口座に対応しております。
米国株取引をするなら絶対に特定口座に対応しているところを利用するようにしましょう。
とにかく、色々な外国株に投資をしたいと考えるのであれば、「SBI証券」や「楽天証券」が投資対象国が多くてお勧めです。
一方で米国株(海外ETFを含む)だけにしか投資をするつもりが無いというのであれば、米国株の取引手数料が最も安いマネックス証券がオススメと言うことになります。
以上、大手ネット証券の外国株の特定口座対応状況と比較をしてみました。