1月は1年の中でも株主優待銘柄が極端に少ない月です。2016年はわずか27銘柄しかありません。その分、株主優待狙いの投資家の注目が特定銘柄に集まりやすい傾向があります。
株主優待のタダ取りなどを考えているかたは高額な逆日歩にもご注意ください。過去の逆日歩発生情報も合わせて掲載しておりますので参考にしてみてください。
株主優待に関する基本
株主優待を受け取る権利をえるにはどのタイミングで株を買えばいいのか?という点については「配当金・株主優待はいつ受け取ることができるのか?」をご覧ください。
また、現物株式と信用取引を組み合わせて株主優待だけを受け取る方法については「1日だけ株主になって株主優待だけをタダでゲットする方法」の記事も参考にしてみてください。なお、株主優待のタダ取り(クロス取引)については注意点があります。投資初心者の方は特にお気を付けください。
なお、逆日歩情報についてはタダ取りを考えている人以外には関係ない情報です。
1月が権利確定日の優待銘柄
1月が権利確定日となっている株主優待銘柄のうち、特に人気の高いものを紹介していきます。
ダイドードリンコ(2590)
優待銘柄の中でも人気を誇るダイドードリンコです。優待商品は3000円相当のグループ商品(飲料やゼリーなど)です。なお、同社は1月20日だけでなく、7月20日にも同様の株主優待を提供しているので年2回の優待を受けられます。
(画像はダイドードリンコ公式ホームページより。2015年7月の優待品)
過去の逆日歩発生情報(1株1日あたり)
2013年1月:0円
2014年1月:0円
2015年1月:0.6円
※ダイドードリンコは権利確定日が1月20日となっているのでご注意ください。
シーズ・ホールディングス(4924)
2015年12月1日より持ち株会社体制に移行しており、ドクターシーラボから名称を変更しています。2016年1月現在で2000円程度の株価ということを考えると4万円の投資で1万円相当の株主優待と言うことで優待利回りの高さが魅力と言えます。
人気ゆえ高額逆日歩の発生には要注意です。
200株以上:1万円相当の自社商品
400株以上:2万円相当の自社商品
600株以上:3万円相当の自社商品
(画像はシーズ・ホールディングス公式ホームページより。3万円相当の自社商品)
過去の逆日歩発生情報(1株1日あたり)
2013年1月:4800円
2014年1月:150円
2015年1月:16.5円
東京ドーム(9681)
ご存じの巨人軍の本拠地でもある東京ドームを運営。他にも遊園地やホテルなどを経営しています。株主優待は東京ドーム優待券、東京ドームシティアトラクションズのアトラクション券、スパラクーア入館券など色々もらえます。
6万株以上でもらえる「「巨人」戦当日指定席」が人気です。
なお、1月の逆日歩銘柄の常連でもあります。2012年には1000株1日あたり6000円という高額な逆日歩を生み、株主優待のタダ取りを狙った投資家を恐怖のどん底に突き落としたという経歴があります。逆日歩が出やすいのでご注意ください。
(参考:高額逆日歩の例と発生理由)
過去の逆日歩発生情報(1株1日あたり)
2013年1月:0.05円
2014年1月:0.15円
2015年1月:0.6円
積水ハウス(1928)
みんな大好きお米がもらえる株主優待です。新潟魚沼産コシヒカリ(新米・5kg)。1月優待銘柄ですが、毎年10月、11月ごろの発送となるので忘れたころに受け取れる優待品ですね。以前は住宅購入の割引等を受けられるポイントサービス(株主優待ポイント)も提供していましたが2014年1月以降は廃止となっています。
過去の逆日歩発生情報(1株1日あたり)
2013年1月:0.05円
2014年1月:0.15円
2015年1月:0.15円
株主優待株への投資におすすめの証券会社
株主優待銘柄に投資をするにあたって、優待銘柄のタダ取りのことも考えるとやはり「一般信用での空売り」ができる証券会社がおすすめです(このあたりの仕組みについては「1日だけ株主になって株主優待だけをタダでゲットする方法」で詳しく説明しているのでご一読ください)。
中でもSBI証券は一般信用取引の空売りが可能な数少ない証券会社で、株主優待に関する情報と信用取引の可否が一目でわかるようになっているなど投資しやすい仕組みが整っておりおすすめです。