外為投資

ロング(買い)とショート(売り)

投資においてロング(long)やショート(short)という言葉が使われることが多くあります。特に、FXや先物取引、オプション取引などでは、よく使われます。ロングのことを「L」、ショートのことを「S」という略語で呼ぶことも多々あります。今回はこの「ロング」と「ショート」についてより詳しく説明していきたいと思います。

為替におけるロングとショート

為替取引(主にFX)においては、特定の通貨を買うことを「ロング」、通貨を売ることを「ショート」といいます。
ちなみに、FXの場合通貨はすべて「通貨ペア」という二種類の組み合わせで呼びます。たとえば、「ドル円」とか「ユーロドル」「豪ドル円」といった具合です。

たとえば「ドル円をロングする」という場合は、どっちの通貨を買っているということになるのでしょうか?
正解は「前者の通貨」です。

通貨ペアはドル円という場合、「ドルという通貨を円建てで」という意味です。これを「ロング」するわけですから、ドル円のロングは「ドルという通貨を円建てで買う」という意味になります。
つまり、円を売ってドルを買うという取引になるわけです。

次に、「ユーロドル」のショートという場合、「ユーロという通貨をドル建てで売る」ということになります。この場合、ユーロ安ドル高がこのポジションにとってのプラスになるわけですね。

 

先物取引におけるロングとショート

先物取引でも「ロング」や「ショート」という言葉を使いますが、この場合は非常にシンプルでわかりやすいです。
たとえば、日経225先物取引のケースを考えてみます。
この日経225先物を○○円でロングするという場合、日経225を買っているということ、逆にショートするという場合は日経225を売っている(空売りしている)ということになるわけです。

特に、問題はないかと思います。

 

オプション取引におけるロングとショート

オプション取引におけるロングとショートは多少厄介です。というよりもロング、ショートというよりも「買い」「売り」と素直に呼ぶ場合も多いです。

オプション取引では買う権利を取引する「コールオプション」と、売る権利を取引する「プットオプション」という二種類のオプションがあります。たとえば日経平均先物のオプション取引の場合、日経平均を「買う権利(コールオプション)」と「売る権利(プットオプション)」の二種類があるわけです。
そして、このそれぞれのオプションを「買う(ロング)」または「売る(ショート)」することができるわけです。

なお、オプションの買い手(ロング)はプレミアム(オプション料)を売り手(ショート)に支払うことでコールまたはプットの権利を得ることができます。一方のオプションの売り手(ショート)は買い手(ロング)からの権利行使に必ず応じる義務がありますが、権利行使の有無にかかわらず買い手からプレミアム(オプション料)を受け取ることができます。

※オプション取引についてこの1ページだけでまとめることはできないので、近いうちにオプション取引の基本などをまとめたエントリーを書きます。

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高山一郎
高山一郎です。株や投資に関する情報発信を始めて10年以上、投資歴は15年以上です。実際の経験に基づく役立つ投資やお金に関する情報を発信していきます。