他の銀行への振込手数料が無料になる銀行をまとめます。
最近では、ネットバンク系を中心に振込手数料の一部無料化がすすめられていますが、預金者としてはこうしたものを上手に活用したいところですね。特にネットオークションなどを使っている方は必然的に振込回数が増えるでしょうから、こうしたサービスは特に魅力的かと思います。
総評
振込手数料が無料の銀行、増えていますが、楽天銀行の「ゴールドラッシュプログラム」対策が顕著ですね。制度を活用(悪用?)している人が多いのが原因でしょうね。
楽天銀行、最近は勢いありませんが、それでも口座数は多い銀行なのですからちゃんと考えてほしいところであります。
あと、振込手数料は無料だけど「キャッシュカードも発行しないよ」という銀行も増えているのでその点注意が必要です。振込手数料を無料にしているのは、キャッシュカード発行・利用コストを削減するのが目的という銀行も多いです。この場合は入出金のために振込手数料無料回数を消費することになるので、必ずしもお得とは言えない場合があります。
一応、紹介はおすすめ順となります。その理由も書いていますので、参考にしてみてくださいね。
住信SBIネット銀行 月3回
月3回まで無料で振込ができます。住信SBIネット銀行同士なら回数制限なしに無料です。条件なしに振込手数料無料となるのはかなり魅力的かと思います。もちろん、キャッシュカードも発行されます。
ただし、楽天銀行あての振り込みは手数料有料となります。
この銀行のいいところは、自動振込ができるということです。たとえば住信SBIネット銀行を給料振込口座に指定しておき、その資金を「生活資金の振込(A銀行へ)」「貯蓄用資金の振込(B銀行へ)「家賃等の支払い(大家さんのC銀行へ)」といった具合に給料を自動的に分割して振込してくれるわけです。
私は、上記の方法を採用し、「生活資金を妻の銀行口座」「貯蓄用の資金を地場の地方銀行」に振り込むようにしています。投資資金はSBI証券を使っているので、そのまま同行のSBIハイブリッド預金に振替するようにしています。このハイブリッド預金にも自動振替ができると便利だと思うんですけどね。
>> 住信SBIネット銀行の詳細・評価
キャッシュカード発行:無料
キャッシュカード手数料:無料(セブン銀行ATMなら回数制限なし)
振込手数料無料条件:なし
大和ネクスト銀行 月3回
新しいネットバンクです。大和証券グループの銀行です。こちらも月3回まで振込手数料が無料になります。また、自分名義の口座であれば回数制限なしで振込手数料が無料となります。
楽天銀行への振込も無料扱いとなりますが、自分名義の口座であっても他人名義として扱われます(3回までは無料ということです)。
専用キャッシュカードの発行がありません。ただし、大和証券にも口座を持っていれば(口座を作れば)、大和証券の「ダイワカード」を使って入出金が可能です(大和のツインアカウントへの登録が必要)。
普通預金金利が比較的高金利(2012年8月で0.12%と都銀の約6倍)なので、給与振込などの振込を大和ネクスト銀行にしておいて、その資金を手動で必要な銀行に振込するという方法をとってもいいかもしれませんね。
現在、この方法に切り替えようかと検討中です。
>> 大和ネクスト銀行の詳細・評価
キャッシュカード発行:なし(ただし、大和証券のダイワカードが使える)
キャッシュカード手数料:時間内無料(時間外は105円)
振込手数料無料条件:なし。
野村信託銀行 月30回まで無料
野村証券系の信託銀行です。野村ホームバンキングという形で月30回まで振込手数料が無料となります(対楽天銀行は月2回まで無料)。ちなみに、利用条件として野村證券のホームトレードの口座が必要となります。
通帳・キャッシュカードの発行はなく、基本的には他行からの振込か野村證券の口座間での資金のやりとりをする形となります。やや制約はあるものの、無料回数が月30回までと回数が多いのが魅力的ですね。
ネットオークションなどの利用で振込回数が多い方はかなり使える銀行だと思います。
現在は野村證券のホームトレードからしかログインできないという謎仕様になっていますが、改善予定だということです。
>> 野村信託銀行の詳細・評価
キャッシュカード発行:なし
振込手数料無料条件:なし
楽天銀行 条件付き3~5回無料
無条件で無料のサービスはありませんが、楽天銀行を給与受け取り口座とすると月3回まで無料となります。なお、最大2回分は翌月以降に持ち越せますので、最大5回まで無料になります。
楽天銀行は、「ゴールドラッシュプログラム」の影響から他行からの振込は手数料が有料となっているケースが多いので、楽天銀行の利用が中心ということであれば、給与振り込みのベースを楽天銀行とした上で、必要な銀行に振込をするという戦略が有効になるかと思われます。
楽天銀行は楽天証券とも口座共有が可能で、共有設定(マネーブリッジ)をしておくと普通預金の金利が非常に高くなります(2012年8月現在で0.12%)。
給与振込のうち、投資資金を楽天銀行にプールしておき、必要な生活費などを他の銀行に振込をするという方法をとれば(楽天銀行を起点とすれば)、手数料無料を活かした上での活用ができるかと思います。
>> 楽天銀行の詳細・評価
キャッシュカード発行:無料
キャッシュカード手数料:利用状況により異なる
振込手数料無料条件:給与受取・年金受取を楽天銀行で行っていること
新生銀行 月1回~10回まで無料
月1回が無条件で無料。あとは、新生銀行の利用状況(新生ステップアッププログラム)に応じて、3回、5回、10回の無料回数と変化するようになっています。
住宅ローンを利用すれば、最上級の新生プラチナの会員資格となりますのでその場合は10回まで無料になります。ATMネットワークが充実しているのは大きな魅力です。
振込回数自体の魅力度は低いですが、ATMの利便性が他の銀行と比較しても高いが魅力だと思います。
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キャッシュカード発行:無料
キャッシュカード手数料:無料(セブン銀行ATMなら回数制限なし)
振込手数料無料条件:1回は無条件。以降は新生銀行利用状況に応じて3回~10回まで
オリックス銀行 月2回
旧オリックス信託銀行。キャッシュカードが発行されない銀行で、比較的高金利の定期預金が魅力の銀行です。月2回まで振込手数料が無料となっています。楽天銀行への振込手数料は来月(2012年9月)から有料扱いとなるそうです。
キャッシュカードが発行されないという点を考慮すると、振込手数料無料サービスはさほど魅力的とはいえないでしょうね。2回の無料回数以降は420円/回と手数料が高いのもいただけません。
>> オリックス銀行の詳細・評価
キャッシュカード発行:なし
振込手数料無料条件:なし
ソニー銀行
2011年11月より、月1回だけ振込手数料が無料になりました。ただし、楽天銀行あては手数料がかかります。
>> ソニー銀行の詳細・評価
キャッシュカード発行:無料
キャッシュカード手数料:無料(月4回まで)
振込手数料無料条件:無条件