社会人になることで初めて経済的に自立するという方も多いことかと思います。社会人になると自分で稼ぐお金というのも少額ではなくなります。そしてそのお金を”どう使うか?”というのは今後の人生においてかなり大切なことになります。今回はそんな新入社員(新社会人)の皆様にお金や投資についての基本といえるポイントをお届けしたいと思います。
目次
1)お給料の振込先は使い勝手の良い銀行を選ぼう
2)積立貯金、財形など天引き型の積立を始めよう
3)生命保険には入らない
4)自分への投資を考えよう
5)証券会社に口座を作ろう、そして月千円でもいいので投資をしよう
6)持ち株会はほどほどに
お給料の振込先は使い勝手の良い銀行を選ぼう
社会人になるとお金を使う機会も増えます。これまで銀行と言えば入出金だけだったという人も少なくないかと思いますが、今後は振込などを使う機会も増えます。付き合いなどで遅い時間(ATM時間外)にお金を下ろす必要が出てくることもあるでしょう。そんな時、手数料を無駄にしない為にも手数料が安い銀行を選択しましょう。
お勧めは下記の銀行です。
>>住信SBIネット銀行(コンビニATM手数料がほぼ無料、月3回まで振込無料)
>>新生銀行(コンビニATM、都銀ATM手数料が無料、月1回まで振込無料)
他にも、auをつかっている人にはじぶん銀行もお勧めです。銀行と言えば都銀(地銀)かゆうちょ銀行と言う方も少なくないかと思いますが、ネット銀行を始めとしてサービスが魅力的な銀行は沢山あります。
ほとんど金利がつかない中で、有利に動くには手数料コストを抑えることは大切です。
銀行の選び方や比較については「ネット銀行徹底比較ランキング」でサービス等が比較されています。
積立貯金、財形など天引き型の積立を始めよう
初任給が少ない!と言う方であっても少額ずつでも貯金する習慣はとても大切です。勤務先に財形がある方は財形貯蓄などを使って給料天引きでお金を貯めましょう。
財形が無い方でも、お給料日に天引きで定期預金ができる積立貯金などをせっていしておけば自動的に貯金をすることができます。
天引きのメリットは「最初からなかったものとできる」という点です。貯金のハウツーなどには「「収入-貯金=生活費」を意識する」といったように最初に貯金額を決めておくことが貯金を成功させるコツと紹介されています。必ずしも天引きである必要はないのですが、天引きの方が強制力があるので貯金しやすいです。
無理のない範囲でこうした天引きを設定しておくことをお勧めします。
生命保険には入らない
社会人になったら生命保険くらい入らないと。というセールスが始まるかもしれませんが、既婚者で子どもがいるというのであれば別ですが、独身なら入る必要はまずありません。
理由を書くと記事1枚に収まりませんので要点だけを書くと、保険は基本的には「損」をする商品であるため、必要が無い時期に加入するのは損だということ。特に配偶者や子供がいない時期はあなたが死亡したとしても経済的に立ち行かなくなる人はいないわけです。
保険と言うのはそのような「立ち行かなくなってしまう」というリスクをカバーするためのものですので、そうしたリスクが無い状況で加入する必要はありません。医療保険なども同様です。
一方で自動車を運転する人は相手を怪我(死亡)させてしまい高額な賠償責任を負ってしまうというリスクがあるわけですから自動車保険(任意保険)には必ず加入しましょうね。
自分への投資を考えよう
23歳の人が65歳の定年まで働くとすればおよそ42年の労働期間があることになります。その働くことによって得られる収入が多くの人にとって最大の資産です。
この資産の価値を高めるには自分自身の市場価値を高めることです。より高い報酬・賃金を得ることができるようになればそれだけ人生における労働収入は増加します。賃金の上昇率を高めるための投資は特に若いうちほど、残された労働時間が長い分、有利となります。
証券会社に口座を作ろう、そして月千円でもいいので投資をしよう
自分への投資と並行したいのが資産の運用です。
「複利効果」という言葉をご存じでしょうか?利息が利息を生むという意味です。
仮に100万円の資金があり、これを年5%の運用を続けることができた場合、40年後にはおよそ700万円と7倍にまで増加します。
複利というのは、利息が利息を生んでいくことによってそのリターンが年数がたつごとにどんどん大きくなっていくというものです。つまり、長い時間が残されている若い人ほど、長期投資による果実が得られるというわけです。
運用について、あまり深く勉強したくないといのであれば日経平均やTOPIXなどに連動するETFやインデックスファンドなどに積立投資をするのがお勧めです。あと、自分のお金が実際に損益を生む投資商品に入ることで、経済や企業などのニュースについての興味の入り方も変わってきます。少額でもいいので積み立てをはじめてみることをお勧めします。証券会社については「投資信託の積立投資でおすすめの証券会社比較」をご覧ください。持ち株会はほどほどに
大企業などでは従業員持ち株会などがあり、自社株を多少有利な価格で積立投資ができたりする場合があります。こちらについては、やるなとは言いませんが「ほどほど」にしておきましょう。
世の中どうなるかわかりません。もしも会社が倒産するようなことがあると「労働収入」を失くだけでなく「持ち株会の株」という資産まで両方を失ってしまう結果になります。
株を安く買えるというメリットもありますが、すべてを会社に依存するというのはリスク分散という観点から考えるとあまり都合のよいものとは言えないでしょう。