国内債券型投資信託の成績が絶好調な理由

good日本債券型投資信託の成績が良好です。特に過去1年間の基準価額の騰落率などを見ると1ケタ台後半%の成績を示しています。この好調な成績を見て、日本の債券(国債や社債など)に投資をすれば儲かるんだ!と思っている方も多いようです。

ただ、こうした日本国内の債券に投資をするタイプの投資信託の今後の成績については疑問も残ります。今回はそんな債券型投資信託の注意点を紹介していきます。

この記事は時事性のあるコンテンツとなっております。執筆日は2016年7月25日です。

スポンサーリンク


日本債券型投資信託が値上がりした理由

大きな理由は「マイナス金利」にあります。
債券価格というものは基本的に金利によって左右されます。過去に発行された債券は市場金利が下落すると価格が上昇、逆に市場金利が上昇すると価格が下落します。

参考:債券価格と金利の関係

これまで、日本の金利市場はゼロに近い水準であったものの、低い位置で安定していました。
一方で、2016年1月の日本銀行によるマイナス金利導入で大きく状況が変わりました。債券金利が下落したのです。

市場金利が下落することによって日本債券型投資信託が保有する発行済みの債券価格(時価)は当然上昇することになります。これによって投資信託の時価(基準価額)が上昇しているわけです。

 

マイナス金利がさらに進めば利益。政策打ち止め・転換なら大きな下落リスクも負う

債券型の投資信託は市場金利の影響を大きく受けることになります。

マイナス金利がさらにすすめばファンドの時価も上昇しますが、政策の打ち止めやマイナス金利の解除などの局面ではどうしても基準価額は抑えられることになりそうです。

一方で考えておくべきリスクとしては金利が上昇局面に移行したときです。
この場合は、現在の好調とは逆に金利上昇による債券価格の下落というマイナスの影響を受けることになります。

 

今すごく好調ですよ!というセールストークに騙されてはいけない

こういう状況だと、証券会社や銀行の窓口などから、今国内債券型投資信託がすごく好成績ですから購入しませんか?などという提案(セールス)を受けることもあるかもしれません。

ただし、あくまでも国内債券型投資信託が好調な背景は突然のマイナス金利政策によってもたらされたものであって、今後も継続的に時価(基準価額)が上昇することを期待できるような運用商品ではありません。

国際債券型投資信託という商品自体が悪いというわけではありませんが、過去数年単位の騰落率だけを見て投資判断をすると危険な気がする投資信託です。

投資判断として、今後さらにマイナス金利は進むと考えるなら「購入」、今後の金利動向は横ばい、あるいは将来的には金利上昇と考えるのであれば「売り」というスタンスが基本になるのかなと思っています。

 

以上、国内債券型投資信託の成績が絶好調な理由を紹介しました。

スポンサーリンク