毎回完売しているSBI債について第34回債が発行されることになりました。今回はこれまでの抽選方式から「先着順」となっています。応募は2016年5月25日16:00~となっているのでほしい方は準備しておいてください。ただ、今回はマイナス金利の影響もあってか、従来よりも利回りが低めな上にこれまでの1年満期から2年満期へと期間が延びています。
個人向け国債の利回りが0.05%という利回り商品のリターンが極限まで低下している状態では0.7%も比較的高いといえそうですが、全くの無リスクというわけではないのでご注意ください。
第34回SBI債のスペックのまとめ
まずは今回のSBI債のスペックを見ていきましょう。
名称 |
第34回SBI債 |
---|---|
発行体 |
SBIホールディングス株式会社 |
期間 |
約2年 (前回1年) |
格付 |
BBB(R&I) |
年率 |
0.70%(税引前) (前回1.42%) |
申込単位 |
額面10万円以上、10万円単位 |
売出価格 |
額面100円につき100円 |
売出期間 |
2016/5/24(火) ~2016/6/3(金) |
申込み期間 |
2016/5/25(水)16:00~2016/6/3(金)14:00 |
発行日 |
2016/6/6 |
償還日 |
2018/6/7 |
利払日 |
年2回 6/7、12/7 |
申し込みは「SBI証券」からのみとなっています。今回はネット受付のみの募集です。
2年満期の高利回り債券
第34回SBI債はユーロ円債です。ユーロとつきますが、発行が海外というだけで円建て債券なので為替リスクはありません。2年後にSBIがデフォルト(債務不履行)を起こさなければ元本が償還されます。
「2016年5月の個人向け国債利回り」や「2016年5月のネットバンク金利ランキング」などを見ていただくとわかりますが、最近の定期預金金利や債券利回りはマイナス金利政策の影響もうけて大きく低下しており、相対的にみるとSBI債の利回りは相当魅力的な水準といえるでしょう。
SBIが2年でデフォルトするリスクはあるの?
ただし「個人向け社債が投資家にとってお勧めできない理由」でも紹介している通りで、SBI債も無リスクな運用というわけではありません。
投資格付けはBBB(トリプルビー格)となっています。そのため、債券格付けとしては投資適格という分類に入ります。
ただし、一つ格付けが下がりBB格になるとここからは投資不適格(ジャンク債)という部類に入ります。
これまでのSBI債は1年満期ということもあり「1年なら問題ないだろう」と考える方も多かったかと思いますが、今回は2年満期ということでややリスクを意識して考えておくべきかと思います。
第34回SBI債の投資判断は買いか?見送りか?
前回(第33回)の1.42%と比べて半分以下の利回りにまで低下しています。一方で金融商品のマーケット全体的にみれば、0.7%という利回りは現時点では高めで魅力的です。
リスクを考慮したとしても、基本的には買いのスタンスでよいと思います。
ただし、運用資産の全額をSBI債に突っ込むといったようなことは控えましょう。せっかく10万円単位で投資できる債券なのですから、あくまでもごく一部に抑えておくというのが肝要だと思います。
※投資判断は自己責任でお願いします。
>>SBI証券公式ホームページはこちら
なお、今から口座を開設しても今回のSBI債の応募には間に合わないと思います。その一方でSBI債の募集はゲリラ的に行われるので、もしもSBI債に興味関心があるのであれば、事前に口座は作っておきましょう。
以上、SBI証券で第34回SBI債の募集開始。2016年5月25日から先着順で募集というお話です。